日焼け止めはどれがいい?SPF・PAの選び方と正しい塗り方・紫外線対策グッズ

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「日焼け止めは種類が多すぎて、どれを選べばよいかわからない」「SPF50+を毎日使ったほうがよい?」「子どもや敏感肌でも使える日焼け止めは?」と迷う方は少なくありません。

結論からいうと、すべての人にとって一番よい日焼け止めが一つだけあるわけではありません。日常生活、通勤、屋外スポーツ、海やプールなど、紫外線を浴びる強さや時間に合わせて選ぶことが大切です。また、高いSPFの日焼け止めを選んでも、塗る量が少なかったり、汗や摩擦で落ちたまま塗り直さなかったりすると、本来の効果は得られません。日焼け止めは「何を選ぶか」と同じくらい、どのくらい塗るか、いつ塗り直すかが重要です。

この記事のポイント

  • 迷ったときの日常用は、SPF30・PA+++以上が使いやすい目安
  • 炎天下、屋外スポーツ、海や山ではSPF50+・PA++++を選ぶ
  • 水に入る場合は「UV耐水性★・★★」も確認する
  • 顔は一度に薄く伸ばすより、適量を2回に分けて塗る
  • 屋外では約2時間ごと、汗・水・タオルの後はすぐ塗り直す
  • 日焼け止めだけに頼らず、帽子、日傘、衣類、日陰を組み合わせる

【総論】日焼け止めと紫外線対策の基本

1.紫外線にはUVAとUVBがある

地表に届く紫外線のうち、皮膚への影響を考えるうえで重要なのがUVAとUVBです。

紫外線 主な特徴 皮膚への影響 日焼け止めの指標
UVB 主に皮膚の表面に作用する 赤くヒリヒリする日焼け、DNA損傷、皮膚がんとの関連 SPF
UVA UVBより波長が長く、皮膚の深い部分まで届きやすい シミ、しわ、たるみなどの光老化、色素沈着 PA

日焼けは、赤く痛くなる「サンバーン」と、その数日後から皮膚が黒くなる「サンタン」に分けられます。皮膚が黒くなることも、紫外線によるダメージから皮膚を守ろうとする反応であり、必ずしも健康的な状態という意味ではありません。紫外線による影響は一度の日焼けだけではなく、長年の積み重ねによって現れます。日焼け、シミ、しわなどに加えて、将来的な皮膚がんや眼への影響を減らすためにも、子どもの頃から過度な紫外線を避けることが大切です。

2.曇りの日や春先にも紫外線対策は必要

紫外線対策は、真夏の晴れた日だけ行えばよいわけではありません。薄い雲では紫外線の多くが通過し、砂浜、水面、コンクリート、雪などから反射した紫外線も受けます。特に注意したいのは、次のような場面です。

  • 4~9月頃の晴れた日
  • 午前10時~午後2時頃の外出
  • 海、プール、川、砂浜
  • 登山や標高の高い場所
  • スキー場や雪の多い場所
  • 屋外スポーツや長時間の観戦
  • 曇っていても長時間屋外で過ごす場合

その日の紫外線の強さは、気象庁が発表しているUVインデックスで確認できます。UVインデックスが3以上になる日は、帽子、衣類、日陰、日焼け止めなどを組み合わせた対策を意識しましょう。

3.SPFとは?数字は「効果が続く時間」ではない

SPFは、主にUVBによる赤い日焼けを防ぐ効果の程度を表します。数字が大きいほどUVBに対する防御効果は高くなり、SPF50を明らかに上回る製品は「SPF50+」と表示されます。「SPF1で約20分、SPF30なら10時間守れる」と説明されることがありますが、SPFは単純な効果持続時間ではありません。実際の効果は、紫外線の強さ、塗った量、汗、水、摩擦、肌質などに左右されます。SPFが高くても、朝に一度塗ったままで一日中守られるわけではありません。

4.PAとは?UVA対策では「+」の数を確認

PAはUVAを防ぐ効果を表します。日本では次の4段階で表示されています。

表示 UVA防止効果
PA+ 効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++++ 極めて高い効果がある

シミ、そばかす、光老化を予防したい場合は、SPFだけでなくPAも確認しましょう。日常生活ではPA+++以上、屋外活動ではPA++++が選びやすい目安です。

5.UV耐水性★・★★とは?

日本の日焼け止めには、水に濡れた後も紫外線防止効果がどの程度維持されるかを表す「UV耐水性」が表示されるようになっています。

  • UV耐水性★:一定の耐水性が確認されている
  • UV耐水性★★:より高い耐水性が確認されている

海水浴、プール、マリンスポーツ、汗を大量にかくスポーツでは、UV耐水性表示のある製品を選びましょう。ただし、UV耐水性★★であっても「完全な防水」ではありません。水から上がった後、タオルで拭いた後、大量に汗をかいた後には塗り直しが必要です。

6.紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

日焼け止めに使われる紫外線防止剤は、一般に「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」に分けられます。

種類 主な特徴 向いている人・場面
紫外線吸収剤 紫外線を吸収して皮膚への影響を減らす。透明感があり、軽い使用感の製品が多い 白浮きを避けたい人、日常使い、スポーツ
紫外線散乱剤 酸化亜鉛、酸化チタンなどを使用。紫外線を反射・散乱・吸収して防ぐ 敏感肌、乳幼児、刺激を感じやすい人
混合タイプ 吸収剤と散乱剤の両方を配合し、使用感と防御力を調整 高い紫外線防止効果と使いやすさを両立したい人

「ノンケミカル」と表示された製品は、一般に紫外線吸収剤を使っていないという意味であり、化学物質がまったく含まれていないという意味ではありません。紫外線吸収剤が一律に危険で、紫外線散乱剤だけが安全というわけでもありません。日本で販売されている製品の中から、刺激、白浮き、乾燥、べたつきなどを確認し、十分な量を継続して使えるものを選ぶことが重要です。

7.日焼け止めは皮膚がんや光老化の予防になる?

適切な日焼け止めの使用は、サンバーンを防ぐだけでなく、紫外線による皮膚の老化や皮膚がんのリスクを減らすための重要な手段です。近年のレビューでも、日焼け止めを日常的かつ適切に使用することで、皮膚扁平上皮がんや悪性黒色腫などのリスクを低下させる可能性が支持されています。ただし、日焼け止めを塗ったことで安心して長時間日光を浴びるのは逆効果です。日焼け止めは「長時間日光を浴びるための道具」ではなく、避けられない紫外線を減らすための補助と考えましょう。

【各論】どの日焼け止めを選ぶべき?場面別の目安

8.迷ったときの日焼け止めの選び方

使用場面 SPF・PAの目安 選ぶポイント
短時間の買い物、洗濯、散歩 SPF20~30
PA++~+++
毎日使いやすく、石けんなどで落としやすいもの
通勤、通学、日常の外出 SPF30以上
PA+++以上
べたつきにくく、十分な量を塗れるもの
長時間の屋外活動 SPF50または50+
PA++++
汗や摩擦に強いタイプ
屋外スポーツ、部活動 SPF50+
PA++++
UV耐水性、塗り直しやすさを重視
海、プール、マリンスポーツ SPF50+
PA++++
UV耐水性★★を優先
登山、スキー、雪山 SPF50+
PA++++
顔、耳、首、唇、目の周囲も保護
シミ、肝斑、色素沈着が気になる SPF30~50+
PA++++
酸化鉄を含む色付き・ティントタイプも検討

医師のおすすめ:特にこだわりがなければ、普段は「SPF30以上・PA+++以上」、炎天下や屋外レジャーは「SPF50+・PA++++」を選ぶとわかりやすいでしょう。数値だけでなく、刺激が少なく、十分な量を毎日塗れる使用感を重視してください。

9.乾燥肌におすすめの日焼け止め

乾燥肌の人は、クリームや乳液タイプなど、保湿感のある日焼け止めが向いています。成分表示では、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミド、スクワランなどの保湿成分を含む製品が選択肢になります。洗浄力の強いクレンジングが必要な製品を毎日使うと乾燥しやすい人は、「石けんで落とせる」などの表示も確認しましょう。

10.脂性肌・ニキビ肌におすすめの日焼け止め

脂性肌やニキビができやすい人は、ジェル、エッセンス、軽い乳液タイプなど、べたつきにくい製品が使いやすいでしょう。「ノンコメドジェニックテスト済み」「ニキビのもとになりにくい処方」などの表示も参考になります。ただし、この表示があってもすべての人にニキビができないわけではありません。汗、皮脂、日焼け止め、メイクが長時間残ると刺激になることがあるため、帰宅後は製品の説明に従ってやさしく洗い落としましょう。

11.敏感肌・アトピー性皮膚炎の人におすすめの日焼け止め

敏感肌やアトピー性皮膚炎、酒さなどで刺激を感じやすい人は、次の表示を確認してください。

  • 無香料
  • 低刺激性
  • アルコール・エタノールが少ない、または不使用
  • 酸化亜鉛・酸化チタンを中心とした紫外線散乱剤タイプ
  • 落としやすい処方

初めて使う製品は、まず腕の内側など狭い範囲で試し、赤み、かゆみ、ヒリつきが出ないか確認しましょう。湿疹や皮膚炎が強い部分には自己判断で塗り続けず、医療機関に相談してください。

12.シミ・肝斑が気になる人はティントタイプも選択肢

肝斑や炎症後色素沈着などは、UVA・UVBだけでなく、太陽光に含まれる可視光線によって悪化することがあります。そのため、シミや肝斑が気になる人は、SPF・PAに加えて、酸化鉄を含む色付き・ティントタイプの日焼け止めも選択肢になります。酸化鉄を含む着色顔料は、可視光線による色素沈着を抑える効果が期待されています。スマートフォンやパソコンの画面よりも、屋外の太陽光から受ける可視光線の影響が大きいため、まずは屋外での紫外線・可視光線対策を優先しましょう。

13.子どもの日焼け止めはどう選ぶ?

生後6か月未満の赤ちゃんは、日焼け止めよりも日陰、帽子、衣類、ベビーカーの日よけを優先します。日陰や衣類で十分に守れない場合は、使用について医師に相談してください。生後6か月以上の乳幼児では、次のような製品が使いやすいでしょう。

  • 子ども用または乳幼児用と表示されている
  • 無香料・低刺激性
  • 酸化亜鉛や酸化チタンを中心としたタイプ
  • 石けんなどで落としやすい
  • 屋外遊びではSPF30以上、PA+++以上
  • 水遊びではUV耐水性表示がある

顔だけでなく、耳、首の後ろ、肩、手足の甲も塗り忘れやすい場所です。帽子やラッシュガードも組み合わせ、厚着による熱中症には注意してください。

14.妊娠中・授乳中の日焼け止め

妊娠中はホルモンの影響で色素沈着や肝斑が目立ちやすくなることがあり、紫外線対策は大切です。通常は日本国内で販売されている日焼け止めを表示どおり使用できますが、成分が気になる場合や皮膚が敏感になっている場合は、酸化亜鉛・酸化チタンを中心とした無香料の製品を選ぶ方法があります。かぶれやアレルギー歴がある場合は、狭い範囲で試してから使用してください。

15.薬を飲んでいる人は光線過敏症にも注意

一部の抗菌薬、利尿薬、抗不整脈薬、消炎鎮痛薬、レチノイドなどは、紫外線に対する皮膚の感受性を高めることがあります。薬を開始してから日光に当たった部分だけ赤くなる、発疹が出る、強くヒリヒリするといった症状がある場合は、薬の自己中止はせず、処方した医師や薬剤師に相談してください。

医師の視点で選ぶおすすめの日焼け止め11選

日焼け止めは、価格や知名度だけで選ぶのではなく、使用する場面、肌質、耐水性、落としやすさを考えて選ぶことが大切です。

ここでは、紫外線防御力、低刺激性、耐水性、塗りやすさ、塗り直しやすさなどを基準に、市販の日焼け止めを目的別に紹介します。

注意:以下は「すべての人に最もよい製品」という意味ではありません。日焼け止めによる刺激やかぶれには個人差があります。初めて使用する場合は狭い範囲で試し、赤み、かゆみ、ヒリつきが出た場合は使用を中止してください。

おすすめの目的 商品名 主な特徴 注意点
海・プール・屋外スポーツ アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA SPF50+・PA++++。汗、水、こすれに強く、強い紫外線を長時間浴びる場面に向く 香りがあり、耐水性が高いため丁寧に洗い落とす必要がある
全身・屋外レジャー アリィー クロノビューティ ジェルUV EX SPF50+・PA++++。ジェルで伸ばしやすく、顔、首、腕、脚など広い範囲に使いやすい 塗りやすくても量を減らさず、腕や脚には十分な量を使用する
日常使い・コスト重視 ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス/ジェル SPF50+・PA++++。軽い使用感で白浮きしにくく、ドラッグストアで購入しやすい エタノールなどがしみる人は使用を避ける
敏感肌でも高い防御力が必要 ミノン UVマイルドミルク SPF50+・PA++++、UV耐水性★★。紫外線吸収剤フリー、無香料、無着色で親子でも使いやすい ミルクタイプのため、使用前によく振る。白浮きや乾燥感には個人差がある
乾燥性敏感肌の日常用 キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス SPF30・PA++。紫外線吸収剤無配合、無香料、無着色、アルコールフリー。赤ちゃんにも使用できる 海、炎天下、屋外スポーツには防御力や耐水性が不足することがある
刺激をできるだけ避けたい日常用 NOV UVミルクEX SPF32・PA+++。紫外線吸収剤不使用の低刺激性タイプで、敏感肌や乾燥肌の日常使いに向く 強い日差しの下で長時間過ごす場合は、より高い防御力や耐水性のある製品を選ぶ
敏感肌・子どもの屋外レジャー アネッサ パーフェクトUV マイルドミルク NA SPF50+・PA++++、UV耐水性★★。無香料、無着色、アルコールフリーで、新生児を除く赤ちゃんにも使える 敏感肌用でも、すべての人に刺激が出ないわけではない
赤ちゃん・子どもの水遊び ピジョン UVベビーミルク ウォータープルーフ SPF50+ SPF50+・PA++++、UV耐水性★★。紫外線吸収剤、アルコール、香料、パラベン不使用 生後6か月未満では日陰や衣類による対策を優先し、必要最小限の範囲に使用する
シミ・色むら・肝斑が気になる顔用 ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ ティント SPF50+・PA++++。色付きで、紫外線だけでなく可視光線対策も意識したい人に向く 色やツヤの仕上がりには好みがあり、塗る量が少なくなりやすい
敏感肌の化粧下地 アクセーヌ スーパーサンシールド ブライトヴェール SPF50+・PA++++。紫外線吸収剤不使用、無香料、アルコールフリーで、色むらや赤みも補整する 顔用としては価格が高め。色が肌に合うか確認する
外出先での塗り直し ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミスト SPF50・PA++++。顔、体、髪に使用でき、手が届きにくい部位の塗り直しにも便利 ミストだけでは塗布量が不足しやすい。吹きかけた後は手で均一に伸ばす

1.海・プール・屋外スポーツならアネッサ

アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NAは、海、プール、マラソン、サッカー、野球、登山など、強い紫外線を長時間浴びる場面で使いやすい日焼け止めです。SPF50+・PA++++で、汗、水、摩擦に強いことが特徴です。さらさらとしたミルクタイプで、顔にも体にも使用できます。一方、日常の短時間の外出だけであれば、必ずしも毎日このような耐水性の高い製品を使う必要はありません。落としやすさや肌への刺激も考えて使い分けましょう。

2.全身に塗りやすい日焼け止めならアリィー

アリィー クロノビューティ ジェルUV EXは、みずみずしいジェルが広い範囲に伸びやすいため、首、デコルテ、腕、脚など全身に使いたい人に向いています。SPF50+・PA++++で、汗、水、こすれにも強く、通勤から屋外レジャーまで幅広く使用できます。

3.価格と使いやすさを重視するならビオレUV

ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンスは、SPF50+・PA++++でありながら軽い使用感で、日常的に十分な量を使いやすい製品です。白浮きやべたつきが苦手な人、日焼け止めを毎日使用したい人に向いています。ただし、アルコール成分が刺激になる人もいるため、敏感肌では注意が必要です。

4.敏感肌で高い防御力が必要ならミノン

ミノン UVマイルドミルクは、SPF50+・PA++++、UV耐水性★★で、紫外線吸収剤を使用していない低刺激性タイプです。敏感肌でありながら、屋外スポーツやレジャーなどで高い紫外線防御力が必要な人の選択肢になります。無香料、無着色で、親子で一緒に使いやすいことも特徴です。

5.乾燥性敏感肌の日常使いならキュレル

キュレル 潤浸保湿 UVエッセンスは、SPF30・PA++の紫外線吸収剤無配合タイプです。無香料、無着色、アルコールフリーで、日常の買い物、散歩、通勤などに向いています。赤ちゃんの肌にも使用できますが、海やプールなどでは耐水性のある製品に切り替えましょう。

6.よりシンプルな低刺激処方を選ぶならNOV

NOV UVミルクEXは、SPF32・PA+++の紫外線吸収剤不使用タイプです。敏感肌、乾燥肌、皮膚炎を起こしやすい人の日常使いに向いています。お湯でも落とせる設計で、強いクレンジングを避けたい人にも使いやすい製品です。

7.敏感肌や子どものレジャーにはアネッサのマイルドタイプ

アネッサ パーフェクトUV マイルドミルク NAは、SPF50+・PA++++、UV耐水性★★でありながら、無香料、無着色、アルコールフリーの低刺激処方です。敏感肌の大人だけでなく、新生児を除く赤ちゃんや子どもにも使用できます。家族で海やプールに行く場合に、一本を共有しやすい製品です。

8.赤ちゃんの水遊びならピジョン

ピジョン UVベビーミルク ウォータープルーフ SPF50+は、SPF50+・PA++++、UV耐水性★★の乳幼児向け日焼け止めです。紫外線吸収剤、アルコール、香料、パラベンを使用しておらず、ベビーソープで落とせます。水遊びや長時間の外遊びに向いています。ただし、赤ちゃんでは日焼け止めだけに頼らず、日陰、帽子、衣類、ベビーカーの日よけを優先してください。

9.肝斑や色素沈着が気になるなら色付きタイプ

ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ ティントは、SPF50+・PA++++の色付き日焼け止め兼化粧下地です。紫外線だけでなく、可視光線による色素沈着も意識したい人に向いています。ファンデーションを薄くしたい人や、色むらや赤みを自然にカバーしたい人にも使いやすい製品です。

10.敏感肌の化粧下地ならアクセーヌ

アクセーヌ スーパーサンシールド ブライトヴェールは、SPF50+・PA++++の紫外線吸収剤不使用タイプです。無香料、アルコールフリーで、敏感肌に配慮しながら、くすみ、色むら、赤みを自然に補整できます。顔用の日焼け止めと化粧下地を一本で済ませたい人に向いています。

11.外出先での塗り直しにはビオレUVミスト

ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミストは、顔、体、髪に使えるノンガスタイプのUVミストです。手の届きにくい背中、首の後ろ、髪の分け目などの塗り直しに便利です。ただし、吹きかけただけでは十分な量にならない可能性があるため、手で均一に伸ばしてください。顔には直接噴射せず、いったん手に取ってから塗りましょう。

結局どの日焼け止めを選べばよい?

  • 海・屋外スポーツ:アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA
  • 全身に塗りやすい:アリィー クロノビューティ ジェルUV EX
  • 価格を抑えたい:ビオレUV アクアリッチ
  • 敏感肌で高い防御力:ミノン UVマイルドミルク
  • 敏感肌の日常用:キュレルまたはNOV
  • 敏感肌・子どものレジャー:アネッサ パーフェクトUV マイルドミルク NA
  • 赤ちゃんの水遊び:ピジョン UVベビーミルク ウォータープルーフ
  • 肝斑・色素沈着:ラ ロッシュ ポゼのティントタイプ
  • 敏感肌の化粧下地:アクセーヌ スーパーサンシールド
  • 外出先の塗り直し:ビオレUV アクアプロテクトミスト

最も重要なのは、SPFやPAが高い製品を買うことだけではありません。必要な量を均一に塗り、汗をかいた後やタオルで拭いた後、長時間屋外で過ごす場合にはこまめに塗り直すことが大切です。

※商品情報や処方は変更される場合があります。購入前にメーカー公式サイトと商品パッケージの最新表示をご確認ください。本記事にはアフィリエイトリンクを含む場合がありますが、商品の選定は紫外線防御力、使用場面、低刺激性、使いやすさなどを基準に行っています。

日焼け止めのタイプ別比較

タイプ メリット 注意点 おすすめの使い方
クリーム 密着しやすく保湿感がある べたつきを感じることがある 乾燥肌、顔、首
ミルク・乳液 伸ばしやすく、顔と体に使いやすい 2層式はよく振る必要がある 日常、スポーツ、全身
ジェル・エッセンス 軽く、白浮きしにくい エタノールがしみる人がいる 脂性肌、日常使い
スティック 手を汚しにくく塗り直しやすい 塗りむらができやすい 目の周囲、鼻、頬、手の甲
スプレー 背中、頭皮、広い範囲に便利 吸い込み、塗布不足、火気に注意 体や頭皮の補助、塗り直し
パウダー メイクの上から使いやすい 必要量を塗るのが難しい 化粧直しの補助

スティックは同じ場所を往復して塗り、その後に指でなじませると塗りむらを減らせます。スプレータイプは、皮膚がしっとり光る程度まで吹きかけた後、手で均一に伸ばします。顔に直接噴射せず、いったん手に取ってから塗りましょう。風の強い場所や火気の近くでは使用しないでください。パウダータイプはメイク直しには便利ですが、表示どおりの防御力が得られる量を均一に塗ることが難しいため、朝の基本の日焼け止めの代わりではなく、補助として使うのがおすすめです。

日焼け止めを効果的に使う正しい塗り方

16.外出する直前ではなく、約15分前に塗る

日焼け止めは、外出する約15分前を目安に塗りましょう。玄関を出てから急いで塗ると、塗りむらができたり、汗で流れたりしやすくなります。スキンケアを行った後に日焼け止めを塗り、少しなじませてから化粧下地やファンデーションを重ねます。

17.顔は適量を2回に分けて塗る

日焼け止めのSPFやPAは、一般に皮膚1cm2あたり2mgを塗った条件で測定されます。しかし、実生活では多くの人が推奨量より少なく塗っていることが報告されています。環境省の目安では、顔全体に使用する場合、次の量を塗り、同じ量をもう一度重ねます。

  • クリームタイプ:パール粒1個分を2回
  • 液状タイプ:1円硬貨大を2回

額、鼻、両頬、あごに分けて置き、中心から外側へ均一に伸ばしましょう。最初から少量を薄く伸ばすよりも、2回に分けて重ねるほうが塗りむらを減らせます。

18.体には容器から線を引くように塗る

腕や脚には、容器から直接、皮膚の表と裏に一本ずつ線を引くように出し、手のひらでらせんを描くように伸ばします。ほぼ全身の露出部に塗る場合、成人では約30mLが一つの目安です。小さなボトルを海水浴や屋外レジャーで何日も使えている場合は、塗る量が不足している可能性があります。

19.塗り忘れやすい場所

  • 耳と耳の後ろ
  • 首の後ろ、うなじ
  • 髪の生え際、分け目、頭頂部
  • 鼻、頬骨、あご
  • 肩、鎖骨、背中の上部
  • 手の甲、指
  • 足の甲、足首

唇にはSPF表示のあるリップクリームを使用し、頭皮は帽子で覆うか、分け目に塗りやすい日焼け止めを使用します。

20.屋外では約2時間ごとに塗り直す

長時間屋外で過ごす場合は、約2時間ごとを目安に塗り直しましょう。次の場合は、2時間を待たずに塗り直してください。

  • 泳いだ後
  • 大量に汗をかいた後
  • タオルやハンカチで拭いた後
  • 衣類やマスクでこすれた後
  • 手で顔を触った後

日常生活で屋内にいる時間が長く、汗や摩擦が少ない場合は、昼休みや午後の外出前などに、落ちやすい鼻、頬、額を中心に塗り直すと現実的です。

21.メイクの上から塗り直す方法

  1. 汗や皮脂をティッシュでやさしく押さえる
  2. 乳液タイプやスティックタイプを少量ずつ置く
  3. こすらず、軽く押さえるようになじませる
  4. 必要に応じてファンデーションやUVパウダーを重ねる

UVカット効果のあるファンデーションやパウダーは補助になりますが、朝に塗った日焼け止めの代わりにはなりません。

22.日焼け止めは毎晩落とす

日焼け止めは、その日のうちに製品の表示に従って落としましょう。「石けんで落とせる」と表示されている製品は洗顔料やボディソープで落とせますが、耐水性の高い製品はクレンジングが必要な場合があります。落とすために強くこすると、皮膚のバリア機能を傷つけます。クレンジング料をなじませ、ぬるま湯でやさしく洗い流してください。

医師がすすめる日焼け対策グッズ

グッズ 選ぶポイント おすすめの場面
つばの広い帽子 顔だけでなく耳や首も覆えるもの 散歩、通勤、屋外スポーツ観戦
日傘 UVカット表示があり、十分な大きさがあるもの 通勤、買い物、待ち時間
UVカット衣類 UPF表示があり、皮膚を広く覆えるもの 屋外作業、登山、スポーツ
ラッシュガード 長袖で、水に濡れても透けにくいもの 海、プール、川遊び
サングラス UVカット性能が表示され、顔に合うもの 運転、海、雪山、屋外活動
アームカバー ずれにくく、通気性がよいもの 自転車、運転、ガーデニング
UVカットフェイスカバー 呼吸しやすく、首まで覆えるもの 屋外スポーツ、農作業
SPF入りリップ SPF30前後を目安に、こまめに塗れるもの 海、山、雪、日常の外出

紫外線対策では、日焼け止めだけに頼るよりも、日陰・帽子・衣類・日傘・サングラスを組み合わせるほうが効果的です。特に広い範囲は衣類で覆い、顔、耳、首、手の甲など衣類で覆えない部分に日焼け止めを使用すると、塗り直しの負担も減らせます。

日焼け止め選びでよくある間違い

SPF50+なら朝一度塗ればよい?

いいえ。SPFは単純な持続時間ではありません。汗、水、摩擦、皮脂によって落ちるため、長時間屋外にいる場合は約2時間ごとの塗り直しが必要です。

SPF50+は肌への負担が強い?

SPFが高いという理由だけで、必ず肌への負担が強いとは限りません。刺激性は、紫外線防止剤の種類、香料、アルコール、防腐剤、基剤、落とし方など、製品全体の処方によって異なります。敏感肌の人は、SPFの数字だけで判断せず、無香料、低刺激性、落としやすさなどを確認してください。

化粧下地SPF30とファンデーションSPF20でSPF50になる?

なりません。SPFは足し算できません。それぞれの製品は、単独で規定量を塗った条件で測定されています。日焼け止めを基本にして、UVカット効果のある化粧下地やファンデーションを重ねると、塗りむらを補う効果は期待できます。

日焼け止めスプレーを吹きかけるだけでよい?

吹きかけるだけでは塗りむらや塗布不足が生じやすいため、皮膚がしっとりする程度まで吹きかけ、手で均一に伸ばします。顔への直接噴射や吸い込み、火気には注意してください。

去年の日焼け止めは使える?

使用期限が表示されている場合は、その期限に従います。期限がなくても、変なにおいがする、色が変わった、分離して戻らない、容器が変形している場合は使用しないでください。高温になる車内や直射日光の当たる場所での保管は避けましょう。

日焼けしてしまったときの対処法

日焼けで皮膚が赤くなり、ヒリヒリする場合は、まず日光を避けて涼しい場所へ移動します。

  1. 冷たいシャワーや濡れたタオルで皮膚を冷やす
  2. タオルでこすらず、軽く押さえて水分を拭く
  3. 刺激の少ない保湿剤を塗る
  4. 水分を十分に補給する
  5. 水ぶくれはつぶさない

氷や保冷剤を直接皮膚に当てると、低温やけどの原因になるため、布で包んで使用してください。

医療機関への受診を考える症状

  • 広い範囲に水ぶくれができている
  • 顔や眼の周囲が強く腫れている
  • 発熱、頭痛、吐き気、めまいがある
  • ぐったりしている、意識がぼんやりする
  • 水分が取れない、尿が少ない
  • 乳幼児や高齢者の強い日焼け
  • 赤みや痛みが数日たっても悪化している

まとめ|一番よい日焼け止めは「十分な量を続けて使えるもの」

日焼け止めは、単純にSPFが最も高い製品を選べばよいわけではありません。生活場面、肌質、使用感、耐水性、塗り直しやすさを考えて選ぶことが大切です。

  • 日常生活ではSPF30・PA+++以上
  • 炎天下、スポーツ、海や山ではSPF50+・PA++++
  • 水に濡れる場面ではUV耐水性★・★★を確認
  • 敏感肌や子どもは無香料・低刺激性の散乱剤タイプも検討
  • 肝斑や色素沈着には酸化鉄を含むティントタイプも選択肢
  • 顔は適量を2回に分け、屋外では約2時間ごとに塗り直す

最もよい日焼け止めは、十分な量を塗ることができ、必要なときに塗り直しながら継続して使える製品です。

日焼け止めだけに頼らず、帽子、日傘、衣類、サングラス、日陰も組み合わせ、無理なく続けられる紫外線対策を習慣にしましょう。

参考文献・参考サイト

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としています。皮膚疾患、光線過敏症、薬剤による発疹などが疑われる場合は、医療機関にご相談ください。

この記事について

この記事は、公的機関・診療ガイドライン・医学論文などを参考に作成しています。

本記事は一般的な医療情報であり、個別の診断や治療を代替するものではありません。 気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

執筆者:小林 知貴
所属:いしうちファミリークリニック 院長
資格:医学博士/家庭医療専門医/総合診療専門医/総合内科専門医

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