「ズキズキと頭が痛い」「光や音がつらい」「吐き気がして仕事や家事ができない」——その頭痛は、もしかすると片頭痛かもしれません。片頭痛は「ただの頭痛」ではなく、脳や神経が過敏になり、発作を繰り返す慢性の神経疾患です。市販薬で一時的にしのいでいる方も多いですが、最近ではトリプタン、ラスミジタン、CGRP関連抗体製剤、リメゲパント、アトゲパントなど、治療の選択肢が大きく増えています。
この記事では、片頭痛の特徴的な症状、原因、診断、片頭痛に特徴的な症状の尤度比、悪化させる食べ物、急性期治療、予防投与、新しい治療薬、日常生活でできる対処法まで、医師がわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 片頭痛とはどのような病気か
- 吐き気・羞明・音過敏など、片頭痛に特徴的な症状
- 片頭痛を疑う症状と尤度比
- 片頭痛を悪化させる食べ物・生活習慣
- 急性期治療薬と予防薬の種類
- CGRP関連薬など新しい治療薬の位置づけ
- 病院を受診した方がよい頭痛のサイン
- 1.片頭痛とは?|「脳が過敏になる」ことで起こる頭痛
- 2.片頭痛の症状|吐き気・羞明・音過敏が重要
- 3.片頭痛に特徴的な症状と尤度比|吐き気・羞明は診断のヒント
- 4.片頭痛の原因|CGRPと三叉神経が注目されている
- 5.片頭痛を悪化させる食べ物|全員が避ける必要はない
- 6.片頭痛の診断|CT・MRIよりも問診が重要
- 7.片頭痛の治療方針|「発作を止める」と「発作を減らす」
- 8.急性期治療薬の種類|痛み始めの早い段階で使う
- 9.予防投与・予防療法|発作を減らす治療
- 10.新しい片頭痛治療薬|CGRP関連薬・ラスミジタン・ゲパント
- 11.発作時に自宅でできる対処法
- 12.片頭痛を減らす生活習慣|頭痛日記が役立つ
- 13.病院を受診する目安
- まとめ|片頭痛は「我慢する頭痛」から「治療を選べる頭痛」へ
- 参考文献
1.片頭痛とは?|「脳が過敏になる」ことで起こる頭痛
片頭痛とは、脳や三叉神経、血管周囲の炎症反応などが関係して起こる一次性頭痛のひとつです。頭の片側が痛むことが多いため「片頭痛」と呼ばれますが、実際には両側が痛む方も少なくありません。片頭痛では、脳が光・音・におい・睡眠不足・ストレス・ホルモン変動・気圧変化などに敏感になり、発作が起こると日常生活に大きな支障が出ます。
片頭痛の代表的な特徴
- ズキズキ、ドクドクするような拍動性の痛み
- 頭の片側または両側が痛む
- 中等度〜重度の痛み
- 歩行・階段・家事などの動作で悪化する
- 吐き気・嘔吐を伴う
- 光がまぶしい、つらい:羞明(しゅうめい)・光過敏
- 音が響く、うるさく感じる:音過敏
- 発作は4〜72時間続くことがある
「寝込むほどの頭痛」「暗い部屋で休みたくなる頭痛」「吐き気を伴う頭痛」は、片頭痛を疑う大切なサインです。
2.片頭痛の症状|吐き気・羞明・音過敏が重要
片頭痛は「頭が痛い」だけの病気ではありません。むしろ、吐き気、光過敏、音過敏、におい過敏、倦怠感、集中力低下などを伴うことが多く、生活の質を大きく下げます。
片頭痛でよくみられる症状
| 症状 | 特徴 | 患者さんの表現例 |
|---|---|---|
| 拍動性頭痛 | ズキズキ、ドクドクする痛み | 「脈打つように痛い」 |
| 吐き気・嘔吐 | 片頭痛にかなり特徴的 | 「気持ち悪くて食べられない」 |
| 羞明・光過敏 | 光がまぶしく感じる | 「電気を消したい」「スマホ画面がつらい」 |
| 音過敏 | 普段の音が響く | 「テレビや子どもの声がつらい」 |
| 動作で悪化 | 歩く、階段、家事で悪化 | 「動くと頭に響く」 |
| におい過敏 | 香水、柔軟剤、食べ物のにおいがつらい | 「においで気持ち悪くなる」 |
前兆あり片頭痛とは?
片頭痛の一部では、頭痛の前に前兆が出ることがあります。代表的なのは閃輝暗点(せんきあんてん)です。
- 視界にキラキラした光やギザギザした線が見える
- 視野の一部が見えにくくなる
- 手足や顔がしびれる
- 言葉が出にくい
前兆は通常5〜60分程度で改善し、その後に頭痛が出ることがあります。ただし、初めてのしびれ・麻痺・ろれつが回らない症状は脳卒中などとの区別が必要です。自己判断せず、医療機関を受診してください。
3.片頭痛に特徴的な症状と尤度比|吐き気・羞明は診断のヒント
片頭痛は、CTやMRIだけで診断する病気ではなく、主に問診で診断します。診断で特に役立つのが、吐き気、羞明、音過敏、日常生活への支障です。古典的な診断研究では、緊張型頭痛との鑑別において、以下の症状が片頭痛を示唆すると報告されています。
| 症状 | 片頭痛らしさ | 陽性尤度比の目安 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| 吐き気 | 非常に特徴的 | 約19.2 | 吐き気を伴う頭痛は片頭痛を強く疑う |
| 羞明・光過敏 | 特徴的 | 約5.8 | 光がつらく暗い部屋で休みたくなる頭痛は片頭痛らしい |
| 音過敏 | 特徴的 | 約5.2 | 音が響く、うるさく感じる頭痛は片頭痛を示唆 |
また、外来ではID Migraineという考え方も参考になります。過去3か月の頭痛について、次の3つのうち2つ以上が当てはまる場合、片頭痛の可能性が高くなります。
- 頭痛で仕事・家事・学校などに支障が出た
- 頭痛に吐き気を伴った
- 頭痛のときに光がつらかった
ただし、尤度比やスクリーニングはあくまで診断の補助です。突然の激しい頭痛、神経症状を伴う頭痛、今までと違う頭痛では、危険な頭痛を除外することが大切です。
4.片頭痛の原因|CGRPと三叉神経が注目されている
片頭痛の原因はひとつではありません。現在は、脳の過敏性、三叉神経の活性化、血管周囲の炎症、CGRPという物質などが関わると考えられています。
CGRPとは?
CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、片頭痛発作に深く関わる神経ペプチドです。片頭痛発作時には三叉神経系が活性化し、CGRPが放出され、血管周囲の炎症や痛みの伝達に関与します。近年登場したCGRP関連抗体製剤やゲパント系薬剤は、このCGRP経路を標的にした新しい治療です。片頭痛治療は、単に痛みを抑える時代から、片頭痛の病態に合わせて発作を減らす時代へ変わりつつあります。
片頭痛を起こしやすくする要因
- 睡眠不足・寝すぎ
- ストレス、ストレスから解放された週末
- 月経周期、女性ホルモンの変動
- 空腹、脱水
- 気圧・天候の変化
- 強い光、騒音、におい
- アルコール、特定の食品
- 鎮痛薬の使いすぎ
5.片頭痛を悪化させる食べ物|全員が避ける必要はない
「片頭痛に悪い食べ物はありますか?」とよく聞かれます。結論からいうと、食べ物の影響は個人差が大きく、全員が同じ食品を避ける必要はありません。ただし、片頭痛のある方の一部では、特定の食品や食習慣が発作のきっかけになることがあります。
| 食品・習慣 | 関連するとされる成分・要因 | 注意点 |
|---|---|---|
| 赤ワイン・アルコール | アルコール、ヒスタミン、チラミンなど | 比較的よく報告されるトリガー。脱水にも注意 |
| 熟成チーズ | チラミン | ブルーチーズ、チェダー、パルメザンなどで症状が出る人も |
| チョコレート | カカオ成分、フェニルエチルアミンなど | 発作前の「甘いものが食べたい」という予兆と区別が難しい |
| 加工肉 | 亜硝酸塩、添加物 | ハム、ベーコン、ソーセージなどで誘発される人も |
| MSG・うま味調味料 | グルタミン酸ナトリウム | 一部の人で関連が疑われるが、証拠は一定しない |
| カフェイン | 摂取過多、急な中断による離脱 | 少量で楽になる人もいるが、毎日多量摂取は逆効果 |
| 空腹・朝食抜き | 低血糖、脱水 | 特定食品よりも「食事を抜くこと」が誘因になることがある |
食事対策のポイント
- 「片頭痛に悪い」と聞いた食品をすべて禁止しない
- 頭痛日記に、食事・睡眠・月経・天気・ストレスを記録する
- 同じ食品で何度も頭痛が起きる場合だけ、一定期間避けてみる
- 朝食抜き、脱水、過度なカフェイン摂取を避ける
- 過度な制限食はストレスになり、かえって片頭痛を悪化させることがある
6.片頭痛の診断|CT・MRIよりも問診が重要
片頭痛は、基本的には症状の経過と問診から診断します。国際頭痛分類では、発作の持続時間、痛みの性質、動作による悪化、吐き気、光過敏・音過敏などをもとに診断します。
片頭痛を疑うポイント
- 頭痛発作が4〜72時間続く
- 片側性、拍動性、中等度〜重度の痛み
- 歩行や階段などの日常動作で悪化する
- 吐き気・嘔吐を伴う
- 羞明・音過敏を伴う
- 頭痛で仕事・家事・学校に支障が出る
CT・MRIが必要になることがある頭痛
片頭痛らしい症状でも、以下のような場合は、くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、側頭動脈炎などの二次性頭痛を除外する必要があります。
すぐ受診した方がよい頭痛
- 突然、バットで殴られたような激しい頭痛
- 人生で最悪の頭痛
- 手足の麻痺、しびれ、ろれつが回らない、意識障害を伴う
- 発熱、首の硬さ、発疹を伴う
- 50歳以降に初めて出てきた頭痛
- がん、免疫低下、妊娠・産後に伴う頭痛
- いつもの片頭痛と明らかに違う頭痛
7.片頭痛の治療方針|「発作を止める」と「発作を減らす」
片頭痛治療は、大きく分けて2つあります。
- 急性期治療:発作が起きたときに痛みを早く抑える治療
- 予防療法・予防投与:発作の回数や重症度を減らす治療
片頭痛が月に数回でも、仕事・家事・育児・学校生活に大きな支障がある場合は、痛み止めだけで我慢するのではなく、予防治療を含めた治療方針を考えることが大切です。
8.急性期治療薬の種類|痛み始めの早い段階で使う
急性期治療は、片頭痛発作が起きたときに使用する治療です。大切なのは、片頭痛だと判断できる発作では、痛みが強くなりすぎる前に使うことです。
| 薬の種類 | 代表例 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| アセトアミノフェン | カロナールなど | 軽症例、妊娠中などで選択されることがある | 重い片頭痛では効果不十分なことも |
| NSAIDs | イブプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセンなど | 軽症〜中等症の発作で使用 | 胃潰瘍、腎機能低下、喘息、抗凝固薬内服中では注意 |
| トリプタン製剤 | スマトリプタン、ゾルミトリプタン、リザトリプタンなど | 片頭痛専用の急性期治療薬 | 心血管疾患、脳血管障害、コントロール不良の高血圧などでは使用できないことがある |
| ラスミジタン | レイボー | 5-HT1F受容体作動薬。血管収縮作用が少ない新しい急性期治療薬 | 眠気・めまいに注意。服用後の運転や危険作業は避ける |
| リメゲパント | ナルティーク | CGRP受容体拮抗薬。急性期治療と発症抑制の両方に使える内服薬 | 使用方法は急性期と予防で異なるため、医師の指示に従う |
| 制吐薬 | メトクロプラミドなど | 吐き気が強い場合に併用することがある | 眠気、錐体外路症状などに注意 |
薬の使いすぎに注意|薬物乱用頭痛
頭痛薬を頻回に使い続けると、かえって頭痛が慢性化する薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を起こすことがあります。目安として、鎮痛薬やトリプタンを月に10日以上使う状態が続く場合は、自己判断で薬を増やすのではなく、医療機関で治療方針を見直しましょう。
9.予防投与・予防療法|発作を減らす治療
片頭痛の治療で重要なのが、発作が起きたときだけ薬を飲むのではなく、発作そのものを減らすという考え方です。
予防療法を考える目安
- 片頭痛発作が月に2回以上ある
- 生活に支障をきたす頭痛が月に3日以上ある
- 急性期治療薬が効きにくい
- 頭痛薬の使用日数が増えている
- 仕事・家事・育児・学校生活への影響が大きい
- 吐き気や羞明が強く、寝込むことが多い
- 月経関連片頭痛など、発作の時期がある程度予測できる
予防薬は「毎日飲む薬」や「月1回程度の注射薬」などがあり、患者さんの頭痛の頻度、重症度、持病、妊娠希望、費用、生活スタイルに合わせて選びます。
主な予防薬の種類
| 薬の種類 | 代表例 | 向いている可能性がある人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| β遮断薬 | プロプラノロール | 動悸、高血圧傾向がある人など | 喘息、徐脈、低血圧では注意 |
| 抗てんかん薬 | バルプロ酸、トピラマートなど | 発作頻度が多い人など | 妊娠可能年齢では特に慎重に検討 |
| 抗うつ薬 | アミトリプチリンなど | 不眠、慢性痛、気分症状を伴う人など | 眠気、口渇、便秘など |
| カルシウム拮抗薬 | ロメリジン | 従来から使われる片頭痛予防薬 | 効果判定には一定期間が必要 |
| CGRP関連抗体製剤 | エムガルティ、アジョビ、アイモビーグなど | 既存薬で効果不十分、副作用で継続困難、発作頻度が多い人など | 注射薬。費用や適応条件を確認する |
| ゲパント系予防薬 | アトゲパント、リメゲパント | CGRP経路を標的にした内服予防薬を希望する人など | 薬剤ごとに用法が異なる |
10.新しい片頭痛治療薬|CGRP関連薬・ラスミジタン・ゲパント
近年、片頭痛治療は大きく変化しています。特に注目されているのが、CGRP関連薬です。
CGRP関連抗体製剤
CGRP関連抗体製剤は、片頭痛の発作に関わるCGRPまたはCGRP受容体をブロックし、発作の回数を減らす注射薬です。
- ガルカネズマブ(エムガルティ)
- フレマネズマブ(アジョビ)
- エレヌマブ(アイモビーグ)
従来の予防薬は、もともと高血圧、てんかん、うつ病などに使われていた薬を片頭痛予防に応用するものでした。一方、CGRP関連抗体製剤は、片頭痛の病態を標的にして作られた予防薬です。海外では、CGRPを標的とする治療を片頭痛予防の早い段階から選択肢として考える流れが強まっています。ただし、日本では保険適用や最適使用推進ガイドライン、費用、既存薬の使用状況などを踏まえて判断します。詳しくは、当サイトの関連記事もご参照ください。

ラスミジタン|トリプタンが使いにくい人の選択肢
ラスミジタン(レイボー)は、片頭痛発作時に使う新しい急性期治療薬です。トリプタンと異なり、主に5-HT1F受容体に作用し、血管収縮作用が少ないと考えられています。一方で、眠気やめまいが出ることがあり、服用後の運転や危険作業には注意が必要です。仕事で車を運転する方は、使用タイミングを主治医と相談しましょう。
リメゲパント|急性期治療にも予防にも使える内服薬
リメゲパント(ナルティーク)は、CGRP受容体拮抗薬です。片頭痛発作時の急性期治療に加えて、発症抑制にも使える薬剤として位置づけられています。「発作時に飲む使い方」と「予防として隔日で飲む使い方」では用法が異なるため、自己判断で使い方を変えないことが大切です。
アトゲパント|内服の片頭痛予防薬
アトゲパント(アクイプタ)は、CGRP受容体を標的とする経口の片頭痛予防薬です。注射薬に抵抗がある方、内服で予防治療をしたい方にとって、新しい選択肢となります。ただし、新しい薬ほど「誰に、いつ、どの順番で使うか」が重要です。頭痛の日数、既存薬の効果、副作用、持病、妊娠希望、費用などを含めて総合的に判断します。
11.発作時に自宅でできる対処法
片頭痛発作が起きたときは、無理に動き続けると悪化することがあります。早めに環境を整えましょう。
発作時の対処
- 暗く静かな部屋で休む
- 可能であれば短時間眠る
- こめかみ、額、首元を冷やす
- 吐き気があるときは無理に食べない
- 脱水を避けるため、少量ずつ水分をとる
- 処方薬がある場合は、医師の指示通り早めに使用する
片頭痛は、痛みがピークになってから薬を飲むと効きにくいことがあります。自分の片頭痛パターンがわかっている方は、片頭痛らしい発作の早い段階で薬を使うことが大切です。
12.片頭痛を減らす生活習慣|頭痛日記が役立つ
片頭痛は、薬だけでなく生活習慣の調整も重要です。特に、頭痛日記は診断にも治療方針の決定にも役立ちます。
頭痛日記に書くとよいこと
- 頭痛が起きた日・時間
- 痛みの強さ、場所、性質
- 吐き気、羞明、音過敏の有無
- 使った薬と効き具合
- 月経周期
- 睡眠時間
- 食事、飲酒、カフェイン
- 天候・気圧・ストレス
予防のために意識したい生活習慣
- 寝不足・寝すぎを避け、睡眠リズムを整える
- 朝食を抜かない
- 脱水を避ける
- カフェインを摂りすぎない
- 過度な飲酒を避ける
- 無理のない有酸素運動を取り入れる
- ストレスをためすぎない
- 頭痛薬の使用日数を記録する
13.病院を受診する目安
以下に当てはまる場合は、片頭痛の治療を見直すタイミングです。
- 市販薬を飲んでも効きにくい
- 頭痛で仕事・家事・育児・学校を休むことがある
- 吐き気や羞明が強く、寝込むことが多い
- 月に2回以上、片頭痛発作がある
- 生活に支障をきたす頭痛が月に3日以上ある
- 鎮痛薬やトリプタンを使う日が増えている
- 妊娠中、授乳中、妊娠希望があり薬の使い方に不安がある
- 今までと違う頭痛が出てきた
片頭痛は、正しく診断し、急性期治療と予防療法を組み合わせることで、生活への影響を大きく減らせる可能性があります。
まとめ|片頭痛は「我慢する頭痛」から「治療を選べる頭痛」へ
片頭痛は、吐き気、羞明、音過敏、動作による悪化を伴うことが多い、生活への影響が大きい頭痛です。特に、吐き気や光・音過敏は片頭痛を疑う重要な手がかりになります。治療は、発作時に痛みを抑える急性期治療だけでなく、発作そのものを減らす予防投与・予防療法も重要です。近年は、CGRP関連抗体製剤、ラスミジタン、リメゲパント、アトゲパントなど新しい治療薬が登場し、治療選択肢は大きく広がっています。「頭痛だから仕方ない」と我慢せず、頭痛の頻度、症状、薬の使用日数を記録し、医療機関で相談してみましょう。
参考文献
- 日本頭痛学会:頭痛ガイドライン
- Mindsガイドラインライブラリ:頭痛の診療ガイドライン2021
- International Headache Society:ICHD-3 Migraine without aura
- 日本頭痛学会:国際頭痛分類第3版(ICHD-3)日本語版
- Lipton RB, et al. A self-administered screener for migraine in primary care
- 日本頭痛学会:CGRP関連新規片頭痛治療薬ガイドライン(暫定版)
- American Headache Society Position Statement:CGRP-targeting therapies for migraine prevention

