- 赤ちゃんの顔のブツブツ・赤みは「乳児湿疹」かもしれません
- 乳児湿疹とは?
- 赤ちゃんの顔にブツブツができる主な原因
- 1.乳児脂漏性皮膚炎
- 2.アトピー性皮膚炎
- 3.新生児ざ瘡・乳児ざ瘡
- 4.よだれ・ミルクによる刺激性皮膚炎
- 乳児湿疹の基本は「洗う・保湿する・炎症を治す」
- 家庭でできる乳児湿疹のスキンケア
- 保湿剤は「乳児湿疹の予防」にもなる?
- 赤みがあるときは保湿だけで治る?
- 赤ちゃんにステロイド軟膏を使って大丈夫?
- 良くなったらステロイドはすぐやめる?
- 乳児湿疹と食物アレルギーは関係する?
- 家庭でできる乳児湿疹対策7つ
- 反対に、乳児湿疹で避けたいこと
- こんな乳児湿疹は病院を受診しましょう
- 乳児湿疹は何科を受診する?
- よくある質問
- まとめ|乳児湿疹は「保湿だけ」ではなく原因に合わせた対応を
- 参考文献
赤ちゃんの顔のブツブツ・赤みは「乳児湿疹」かもしれません
「赤ちゃんのほっぺが赤くなってきた」「顔に細かいブツブツがたくさん出ている」「毎日保湿しているのに湿疹が治らない」――赤ちゃんの皮膚について、このような悩みを持つ保護者は少なくありません。
赤ちゃんは皮膚のバリア機能が未熟で、大人よりも乾燥や刺激の影響を受けやすいため、生後間もない時期からさまざまな湿疹がみられます。一般にこれらをまとめて「乳児湿疹」と呼ぶことがありますが、乳児湿疹という名前の一つの病気があるわけではありません。実際には、
- 乳児脂漏性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- 新生児ざ瘡・乳児ざ瘡
- あせも(汗疹)
- よだれやミルクによる刺激性皮膚炎
- 接触皮膚炎
など、いくつかの皮膚トラブルが「乳児湿疹」と呼ばれています。多くは適切なスキンケアで改善しますが、赤みやかゆみを伴う湿疹を「そのうち治るだろう」と長期間放置することはおすすめできません。特にアトピー性皮膚炎では、皮膚の炎症を早めにしっかり治療することが重要です。
乳児湿疹とは?
乳児湿疹とは、生後数週間から1歳前後までの赤ちゃんにみられる湿疹を広く表した一般的な呼び方です。赤ちゃんの皮膚は大人と比べて角層が薄く、水分を保持する力や外部からの刺激を防ぐ「皮膚バリア機能」が十分に発達していません。そのため、乾燥だけでなく、汗・よだれ・ミルク・衣類の摩擦・洗浄剤など、ちょっとした刺激でも赤みやブツブツが生じやすくなります。一方で、乳児期はアトピー性皮膚炎が始まりやすい時期でもあります。日本皮膚科学会の診断基準では、アトピー性皮膚炎は「かゆみ」「特徴的な湿疹」「慢性・反復性の経過」が重要で、乳児では慢性経過の目安を2か月以上としています。ただし、「2か月たつまで治療せずに待つ」という意味ではありません。
赤ちゃんの顔にブツブツができる主な原因
| 原因 | 特徴 | かゆみ | 経過 |
|---|---|---|---|
| 乳児脂漏性皮膚炎 | 頭・眉毛・額・耳周囲などに黄色っぽい脂っぽいかさぶたや赤み | 少ないことが多い | 自然に改善することが多い |
| アトピー性皮膚炎 | 頬や頭から始まる赤み、カサカサ、ブツブツ。繰り返しやすい | あり | 良くなったり悪くなったりする |
| 新生児ざ瘡など | 頬・額などにニキビのような赤いブツブツ | ほぼなし | 自然軽快することが多い |
| 刺激性皮膚炎 | 口の周りやあご、首など。よだれ・ミルク・汗が触れる部分に多い | 場合によりあり | 刺激を減らすと改善 |
| 汗疹(あせも) | 首・額・頭・わきなど汗がたまりやすい場所の細かな赤いブツブツ | ありえる | 涼しくすると改善しやすい |
1.乳児脂漏性皮膚炎
生後1か月前後からよくみられるのが乳児脂漏性皮膚炎です。頭皮に黄色~白っぽい脂っぽい鱗(うろこ)のようなものが付着することがあり、いわゆる「クレードルキャップ」と呼ばれます。眉毛、額、耳の周囲などにも赤みや皮むけがみられることがあります。アトピー性皮膚炎と比べると、かゆみが少ないことが特徴です。多くは成長とともに自然に改善します。頭皮のかさぶたが厚い場合は、入浴前に白色ワセリンなどでやわらかくしてから、ベビー用シャンプーなどで優しく洗い流す方法があります。無理に爪ではがしたり、ゴシゴシこすったりするのは避けてください。皮膚を傷つけ、細菌感染を起こす原因になります。
2.アトピー性皮膚炎
「乳児湿疹がなかなか治らない」「一度治ってもすぐ赤くなる」という場合には、アトピー性皮膚炎の可能性があります。乳児のアトピー性皮膚炎では、まず頬や額、頭などに赤い湿疹が現れ、悪化すると首、体幹、手足へ広がっていくことがあります。特に重要な特徴が「かゆみ」です。乳児は「かゆい」と話すことができませんが、
- 顔を布団にこすりつける
- 頭や顔を頻繁にかく
- 寝つきが悪い
- 夜中に何度も起きる
- 湿疹部分を触ろうとする
などの行動があれば、かゆみがある可能性があります。
3.新生児ざ瘡・乳児ざ瘡
生後数週間頃に、頬や額などへニキビのような赤いブツブツがみられることがあります。このタイプは通常、かゆみがなく、赤ちゃん自身も元気です。軽いものであれば特別な薬を使わなくても自然に改善することが多いため、つぶしたり、強く洗ったりする必要はありません。ただし、数か月以上続く、黒ニキビ・白ニキビのような面皰が目立つ、膿を持つ、傷あとになりそうなほど重症の場合は、乳児ざ瘡など別の病態を考えて受診をおすすめします。
4.よだれ・ミルクによる刺激性皮膚炎
離乳食が始まる頃や、よだれが増える時期には、口の周りやあごが赤くなることがあります。唾液や食べ物そのものが「アレルギー」を起こしているとは限らず、唾液・食べ物・拭き取りによる摩擦が皮膚を刺激していることも多くあります。口周りが荒れやすい赤ちゃんでは、食事前に皮膚へ白色ワセリンなどを薄く塗っておくと、刺激から皮膚を守るバリアとして役立つことがあります。
乳児湿疹の基本は「洗う・保湿する・炎症を治す」
赤ちゃんの湿疹への対応は、次の3つが基本です。
- 皮膚を優しく清潔にする
- 保湿剤で皮膚バリアを補う
- 赤みやかゆみなど炎症がある場合は適切な薬で炎症を治す
「保湿だけを続ければすべての湿疹が治る」というわけではない点が重要です。
家庭でできる乳児湿疹のスキンケア
1.お湯は熱くしすぎない
日本皮膚科学会のガイドラインでは、アトピー性皮膚炎の入浴・シャワーでは38~40℃程度が目安とされています。42℃以上の熱いお湯は皮脂や天然保湿因子が失われやすく、かゆみを誘発する可能性があるためおすすめできません。赤ちゃんの場合も「少しぬるいかな」と感じる程度のお湯で十分です。
2.顔も優しく洗う
「顔に石けんを使うと湿疹が悪化しそう」と心配されることがありますが、汗や皮脂、よだれ、汚れなども湿疹を悪化させる要因になります。皮脂や汚れが多い場合は、低刺激性の洗浄剤をよく泡立て、手で優しく洗います。
- ナイロンタオルやスポンジでこすらない
- 洗浄剤を直接皮膚につけない
- 香料・着色料の少ない低刺激製品を選ぶ
- 洗浄剤が残らないよう十分にすすぐ
という点がポイントです。反対に、非常に乾燥が強く、洗浄剤を使うとヒリヒリする場合は、毎回全身に石けんを使用する必要はありません。皮膚の状態に合わせて調整します。
3.入浴後は早めに保湿する
入浴後は皮膚の水分が蒸発して乾燥しやすいため、タオルで優しく水分を押さえた後、できるだけ早めに保湿剤を塗ります。アトピー性皮膚炎では、皮疹がある場所だけでなく、一見正常にみえる皮膚もバリア機能が低下していることがあります。そのため乾燥肌やアトピー性皮膚炎の赤ちゃんでは、湿疹のある場所だけではなく、乾燥しやすい範囲全体を保湿することが大切です。
4.保湿剤は何を使えばいい?
赤ちゃんの保湿剤に「これでなければならない」というものはありません。代表的には、
- 白色ワセリン
- 低刺激性の保湿クリーム
- 保湿ローション
- 医療機関から処方される保湿剤
などがあります。乾燥が強い場合は、ローションよりクリームや軟膏タイプのほうが皮膚を保護する力が高い傾向があります。一方、夏場などベタつきが気になる時期にはローションやクリームのほうが使いやすいこともあります。高価な保湿剤や特定の成分が必ず優れているわけではありません。2026年の米国小児アトピー性皮膚炎ガイドラインでも、保湿剤自体は強く推奨されていますが、特定の保湿成分や剤形が他より優れているとする十分なエビデンスはないとされています。
5.1日何回保湿すればいい?
乾燥や湿疹がある赤ちゃんでは、少なくとも入浴後を中心に毎日継続することが大切です。日本皮膚科学会のガイドラインでは、アトピー性皮膚炎の保湿について1日1回より1日2回のほうが保湿効果が高いとされ、そのうち1回は入浴直後が望ましいとされています。朝と入浴後など、1日1~2回程度を基本に、乾燥が目立つ場合は追加してよいでしょう。

保湿剤は「乳児湿疹の予防」にもなる?
ここは近年、研究結果が変化している分野です。すでに湿疹や乾燥肌がある赤ちゃんに保湿剤を使用することは重要ですが、湿疹がまったくない健康な赤ちゃんに、生まれた直後から保湿剤を塗れば必ずアトピー性皮膚炎を予防できる、とまでは言えません。2022年のCochraneレビューでは、健康な乳児への一律の保湿スキンケアによって湿疹発症が明確に減少するとは示されませんでした。一方、2026年の米国皮膚科学会(AAD)小児ガイドラインでは、その後の研究も踏まえ、アトピー性皮膚炎の発症を減らす目的の保湿スキンケアを「条件付き」で推奨しています。つまり現時点では、「すべての赤ちゃんに保湿すればアトピーを完全に予防できる」と考えるのは適切ではないものの、乾燥や湿疹がある赤ちゃんのスキンケアとして保湿が重要であることには変わりありません。
赤みがあるときは保湿だけで治る?
ここは非常に重要です。カサカサした乾燥だけであれば保湿剤だけで改善することがありますが、赤み・かゆみ・ブツブツ・ジュクジュクがある場合は、すでに皮膚に炎症が起きている可能性があります。炎症が強いアトピー性皮膚炎を保湿剤だけで治そうとすると、なかなか改善せず、かゆみ→ひっかく→皮膚バリアが壊れる→さらに炎症が強くなる、という悪循環に陥ることがあります。このような場合には、ステロイド外用薬などの抗炎症薬が必要になります。
赤ちゃんにステロイド軟膏を使って大丈夫?
「赤ちゃんの顔にステロイドを塗るのは怖い」と感じる方は少なくありません。しかし、アトピー性皮膚炎ではステロイド外用薬は現在も基本となる治療薬です。日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」でも、皮膚炎の重症度に合わせて適切な強さのステロイド外用薬を使用し、炎症を速やかに抑えることが推奨されています。ステロイド外用薬は、強すぎるものを長期間漫然と使用すれば皮膚が薄くなるなどの副作用を起こす可能性があります。一方、皮膚の部位・炎症の程度・年齢に合った薬を、適切な量・期間使用すれば、副作用を過度に恐れる必要はありません。むしろステロイドを怖がって極端に少量しか塗らず、炎症を長期間残すと湿疹が慢性化しやすくなります。特に赤ちゃんの顔やまぶた周囲は薬の吸収率が高いため、自己判断で家に残っているステロイドを使用するのではなく、医師から処方された薬を指示された量・期間で使用しましょう。
良くなったらステロイドはすぐやめる?
アトピー性皮膚炎では、見た目の赤みが改善しても皮膚の中に炎症が残っていることがあります。再発を繰り返す場合には、まず十分に炎症を抑えたうえで、医師の指示により抗炎症外用薬の回数を徐々に減らしたり、再発しやすい場所だけ週2回程度塗る「プロアクティブ療法」を行うことがあります。日本皮膚科学会のガイドラインでも、再発を繰り返すアトピー性皮膚炎に対するプロアクティブ療法は高いエビデンスで推奨されています。
乳児湿疹と食物アレルギーは関係する?
乳児期のアトピー性皮膚炎、特に早くから始まる中等症~重症のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーを合併しやすいことが知られています。そのため、
「湿疹があるから卵を食べさせないほうがいい?」
「授乳中なので母親が牛乳や卵をやめたほうがいい?」
と心配されることがあります。しかし、湿疹があるという理由だけで卵・牛乳・小麦などを自己判断で除去することはおすすめできません。日本小児アレルギー学会の食物アレルギー診療ガイドラインでは、乳児のアトピー性皮膚炎ではまずスキンケアと適切な外用治療で湿疹をコントロールし、それでも症状が残る場合などに食物アレルギーの関与を検討することが推奨されています。また、血液検査で特異的IgE抗体が陽性だったというだけで、「その食物を食べてはいけない」と判断することもできません。不必要な除去食は赤ちゃんの栄養や成長に影響する可能性があるため、必ず医師と相談しましょう。
家庭でできる乳児湿疹対策7つ
- 熱いお湯を避け、38~40℃程度のぬるめのお湯で洗う
- 洗浄剤は低刺激・無香料を基本にする
- スポンジでこすらず、泡と手で優しく洗う
- 入浴後は早めに保湿する
- よだれや汗はこすらず、優しく洗い流す・押さえる
- 爪を短く切り、ひっかき傷を防ぐ
- 赤み・かゆみが続く場合は保湿だけで粘らず受診する
反対に、乳児湿疹で避けたいこと
- 湿疹をナイロンタオルなどでゴシゴシ洗う
- 熱いお湯で長時間入浴する
- かさぶたを無理にはがす
- ニキビのようなブツブツをつぶす
- 香料や刺激の強いスキンケア用品をいくつも使う
- 自己判断で家族のステロイド軟膏を塗る
- 湿疹だけを理由に卵・牛乳・小麦などを除去する
- ジュクジュクした湿疹を長期間様子見る
こんな乳児湿疹は病院を受診しましょう
次のような場合は、小児科や皮膚科への受診をおすすめします。
- 1~2週間程度スキンケアをしても改善しない
- 赤みが強くなっている
- かゆそうに顔をこする
- 湿疹が顔から体や手足へ広がってきた
- ジュクジュクしている
- 黄色いかさぶたや膿が出ている
- ひっかき傷から出血している
- 湿疹のため眠れない
- 何度治してもすぐ再発する
- 食べ物を食べた後に毎回じんましんなどが出る
早めの受診が必要な症状
次の症状がある場合は、単純な乳児湿疹ではなく感染症などの可能性があるため、早めに医療機関へ相談してください。
- 発熱を伴う
- 急速に赤みや腫れが広がる
- 小さな水ぶくれが多数できる
- 皮膚がただれて強く痛がる
- 黄色い膿やかさぶたが急に増える
- 元気がない、ミルクを飲まない
特にアトピー性皮膚炎の赤ちゃんでは、単純ヘルペスウイルスによるカポジ水痘様発疹症(eczema herpeticum)など、早期治療が必要な感染症を合併することがあります。
乳児湿疹は何科を受診する?
乳児湿疹は小児科でも皮膚科でも診療可能です。発熱や哺乳不良など全身症状を伴う場合、食物アレルギーについても相談したい場合は小児科が受診しやすいでしょう。皮膚症状が非常に強い、診断が難しい、通常の治療でなかなか改善しない場合には皮膚科への相談も有用です。
よくある質問
Q.乳児湿疹はいつまで続きますか?
原因によって異なります。乳児脂漏性皮膚炎や新生児期のニキビ様発疹は数週間~数か月で自然に改善することが多い一方、アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。「乳児湿疹だからそのうち治る」と決めつけず、かゆみや繰り返す赤みがある場合には診断を受けることが大切です。
Q.ワセリンだけで乳児湿疹は治りますか?
乾燥や外部刺激が主な原因であれば改善することがあります。しかし、赤く炎症を起こしているアトピー性皮膚炎などでは、ワセリンには炎症を抑える作用がないため、ステロイドなどの抗炎症薬が必要になることがあります。
Q.顔にも石けんを使っていいですか?
皮脂や汚れが多い場合には使用して構いません。ただし低刺激性の洗浄剤をよく泡立て、こすらずに洗い、十分にすすぎましょう。乾燥が非常に強い場合には洗浄剤を使用する範囲や頻度を減らすなど、皮膚状態に合わせることが重要です。
Q.毎日お風呂に入れて大丈夫?
毎日の入浴そのものを避ける必要はありません。2026年の米国小児アトピー性皮膚炎ガイドラインでも入浴は治療・維持療法の選択肢とされていますが、「何分・何回が最適か」という一律の基準までは定められていません。大切なのは、熱い湯や長時間の入浴を避け、入浴後に保湿することです。
Q.ステロイドを塗ると皮膚が黒くなりますか?
湿疹が治ったあとに皮膚が茶色く見えることがありますが、多くはステロイドそのものによるものではなく、湿疹が続いたことによる炎症後色素沈着です。むしろ炎症を長引かせないことが色素沈着を防ぐうえでも重要です。
まとめ|乳児湿疹は「保湿だけ」ではなく原因に合わせた対応を
赤ちゃんの顔にみられるブツブツや赤みは非常によくある症状です。その多くは乳児脂漏性皮膚炎、新生児期のニキビ様発疹、刺激性皮膚炎など比較的軽いものですが、なかにはアトピー性皮膚炎が始まっている場合もあります。家庭でできる基本的な対策は、
- ぬるめのお湯で優しく洗う
- 低刺激性の洗浄剤を使う
- 入浴後にしっかり保湿する
- 汗・よだれ・摩擦などの刺激を減らす
ことです。一方、赤み、かゆみ、ブツブツ、ジュクジュクなど「炎症」が続いている場合には、保湿だけでは十分でないことがあります。アトピー性皮膚炎では、適切なステロイド外用薬などで早めに炎症を抑え、その後保湿を続けて良い状態を維持することが治療の基本です。また、「湿疹=食物アレルギー」と考えて自己判断で食事を制限する必要もありません。赤ちゃんがかゆそうにしている、湿疹を繰り返す、スキンケアを続けても改善しない場合には、一度小児科や皮膚科で相談しましょう。
参考文献
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」
- 日本小児アレルギー学会・日本小児皮膚科学会「小児のためのアトピー性皮膚炎の予防と治療の手引き(PADGL2024)」
- 日本小児アレルギー学会誌「小児のためのアトピー性皮膚炎の予防と治療の手引き」解説
- American Academy of Dermatology:Guidelines of care for the management of atopic dermatitis in pediatric patients, 2026
- American Academy of Dermatology:Guidelines of care for the primary prevention of atopic dermatitis, 2026
- NICE:Atopic eczema in under 12s – diagnosis and management
- Cochrane「湿疹や食物アレルギーを予防するためのスキンケア介入」
- 日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2021」診断と検査
- American Academy of Dermatology:How to treat cradle cap
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としています。赤ちゃんの皮膚症状は見た目だけでは診断が難しいことがあります。症状が強い場合や改善しない場合は、医療機関で診察を受けてください。

