赤ちゃんの正しいスキンケア|保湿剤の塗り方・回数・選び方を解説

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こどもの症状

「赤ちゃんの保湿剤は毎日塗ったほうがいい?」「お風呂のあと、いつ塗ればいい?」「ワセリンとローションはどちらがいい?」など、赤ちゃんのスキンケアについて迷う保護者の方は少なくありません。

赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く、皮膚のバリア機能もまだ発達途中です。そのため、乾燥や摩擦、汗、よだれ、洗浄剤などの刺激を受けやすく、カサカサや赤み、乳児湿疹などの皮膚トラブルが起こりやすい特徴があります。

赤ちゃんのスキンケアで大切なのは、特別な化粧品をたくさん使うことではありません。基本は「やさしく洗う」「こすらない」「乾燥している場合はしっかり保湿する」ことです。

この記事では、最新のガイドラインや研究をもとに、赤ちゃんの正しいスキンケア、保湿剤の選び方、塗り方、回数、入浴との関係について詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 赤ちゃんの皮膚は大人より薄く、刺激や乾燥の影響を受けやすい
  • 乾燥肌では保湿剤を1日1~2回程度、特に入浴後に塗るのがおすすめ
  • 湿疹やアトピー性皮膚炎がある場合は1日2回以上が必要になることもある
  • 保湿剤は無香料・低刺激で、赤ちゃんの肌に合うものを選ぶ
  • 乾燥が強ければローションよりクリーム・軟膏・ワセリンが適している
  • ゴシゴシ洗う、熱いお湯、香料や精油の入った製品は避ける
  • 「保湿すれば必ずアトピーを予防できる」とまでは現時点では言えない

1.なぜ赤ちゃんにはスキンケアが必要?

皮膚の最も外側には「角層」と呼ばれる層があり、体の中から水分が逃げるのを防ぐとともに、外部からの刺激物やアレルゲン、細菌などが侵入するのを防ぐ「皮膚バリア」として働いています。しかし、新生児や乳児の皮膚は成人に比べて薄く、皮膚バリアも成熟途中です。2025年のレビューでも、新生児・乳児の皮膚は成人より薄く、透過性が高く、刺激物や乾燥などの影響を受けやすいことが指摘されています。そのため赤ちゃんでは、

  • 乾燥
  • よだれ
  • 母乳・ミルク
  • おむつの中の蒸れ
  • 尿や便
  • 衣類との摩擦
  • 石けんやボディソープ

など、日常的な刺激だけでも皮膚トラブルにつながることがあります。赤ちゃんのスキンケアでは、皮膚を必要以上に洗いすぎず、皮膚バリアを傷つけないことが重要です。

2.赤ちゃんのスキンケアの基本は「洗う+保湿」

赤ちゃんのスキンケアは、大きく分けると次の2つです。

  1. 汗や汚れをやさしく落とす
  2. 必要に応じて保湿剤で皮膚バリアを補う

高価なスキンケア用品を何種類も使用する必要はありません。むしろ、香料や精油など多くの成分を含む製品を次々と使用することで、刺激性皮膚炎や接触皮膚炎を起こしてしまう場合もあります。

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3.赤ちゃんは毎日お風呂に入れたほうがいい?

新生児期の赤ちゃんでは、必ずしも毎日全身を石けんで洗う必要はありません。米国皮膚科学会(AAD)は、新生児の入浴について、オムツ周囲を適切に清潔にしていれば週2~3回程度でもよいとしています。一方、日本では毎日入浴する家庭も多く、毎日の入浴自体が悪いわけではありません。汗を多くかいた日や夏場などは、短時間の入浴やシャワーで汗や汚れを落とすことにもメリットがあります。重要なのは「何回入るか」よりも「どのように洗うか」です。

赤ちゃんのお風呂で気をつけたいポイント

  • 熱すぎない、ぬるめのお湯にする
  • 長時間の入浴を避ける
  • ゴシゴシこすらない
  • ナイロンタオルや硬いスポンジを使わない
  • 洗浄剤は低刺激・無香料のものを選ぶ
  • 石けんを必要以上に大量に使わない
  • 洗浄剤は十分に洗い流す
  • 入浴後はタオルで押さえるように水分を取る
  • 乾燥する赤ちゃんでは入浴後に保湿する

アトピー性皮膚炎や乾燥肌の子どもでも、短時間のぬるめの入浴を行い、その後に十分な保湿を行う方法が一般的に推奨されています。

4.赤ちゃんの保湿剤はいつ塗る?

最もおすすめしやすいタイミングは入浴後です。入浴後の皮膚は一時的に水分を含みますが、その後は水分が蒸発して乾燥しやすくなります。そのため、乾燥肌や湿疹のある赤ちゃんでは、入浴後に保湿剤を使用して水分が逃げにくい状態を作ります。よく「お風呂から3分以内に保湿しなければいけない」と説明されることがありますが、3分を過ぎたから効果がなくなるわけではありません。できれば入浴後、着替えをする流れの中で保湿する習慣を作れば十分です。2026年に発表された小児スキンケアのレビューでも、入浴後1時間以内であれば保湿効果に大きな違いはないことが紹介されています。「3分以内に塗れなかったから意味がない」と神経質になる必要はなく、毎日無理なく続けることのほうが重要です。

5.赤ちゃんの保湿剤は1日何回塗ればいい?

保湿剤の回数について、すべての健康な赤ちゃんに「必ず1日○回」と決められた基準があるわけではありません。目安としては次のように考えるとよいでしょう。

皮膚の状態 保湿の目安
皮膚がしっとりしており乾燥がない 必要に応じて使用
軽い乾燥がある 入浴後を中心に1日1回程度
乾燥が目立つ 朝・入浴後など1日2回程度
アトピー性皮膚炎・乾燥性湿疹がある 1日2回以上を目安に医師と相談

日本皮膚科学会では、アトピー性皮膚炎のスキンケアとして、使用感のよい保湿剤を選び1日2回塗ることを紹介しています。また、米国皮膚科学会も赤ちゃんの湿疹について、保湿剤を1日2回または必要に応じて使用することを推奨しています。乾燥が強い場合は、入浴後だけではなく朝の着替えのときにもう一度塗ると継続しやすいでしょう。

6.保湿剤はどれくらいの量を塗ればいい?

実際の診療では、保湿剤を使用していても「量が少なすぎる」というケースがよくあります。保湿剤は薄く擦り込んで完全に見えなくなるまで伸ばすのではなく、皮膚全体がしっとりして、うっすら光る程度を目安にします。外用剤の量を考える方法として、FTU(Finger Tip Unit:フィンガーチップユニット)があります。一般的なチューブから大人の人差し指の指先から第一関節まで出した量が約1FTU(約0.5g)です。1FTUで、大人の手のひら約2枚分の面積に塗ることができます。

保湿剤の量の目安

「皮膚がしっとりする」「少し光って見える」「ティッシュペーパーを軽く当てると貼りつく」くらいが一つの目安です。赤ちゃんの全身に使用する場合、数滴・米粒大程度では十分ではありません。一方、FTUはもともと外用薬の適正量を示すために考案された目安です。保湿剤の場合は厳密に0.5gを測定する必要はなく、皮膚の乾燥状態をみながら十分な量を使用してください。

7.赤ちゃんへの保湿剤の正しい塗り方

保湿剤は強くすり込む必要はありません。

  1. 保護者の手を清潔にする
  2. 保湿剤を数か所に分けて置く
  3. 手のひらを使ってやさしく広げる
  4. 皮膚をこすらず、なでるように伸ばす
  5. 首、耳の後ろ、手首、足首なども忘れず塗る

赤ちゃんは首や脇、肘、膝の裏などに皮膚トラブルが起こりやすいため、しわの部分も確認しましょう。ただし、皮膚が重なる部分に保湿剤を厚く塗りすぎると蒸れることもあります。汗がたまりやすい部分は皮膚の状態を見ながら量を調節してください。

8.顔にも保湿剤を塗っていい?

基本的には、赤ちゃん用または低刺激性の保湿剤であれば顔にも使用できます。特に赤ちゃんの頬や口の周りは、

  • よだれ
  • 母乳・ミルク
  • 食べ物
  • ティッシュやガーゼによる摩擦

などの刺激を受けやすい場所です。食事や授乳の前にワセリンなどを薄く塗って皮膚を保護しておく方法もあります。食事や授乳後は、濡らした柔らかいガーゼなどでやさしく汚れを取り、必要に応じてもう一度保湿します。ゴシゴシ拭くことのほうが皮膚バリアを傷つける原因になるため注意しましょう。

9.赤ちゃんの保湿剤はどう選ぶ?

赤ちゃんの保湿剤を選ぶ際は、広告や価格よりも「刺激が少なく、毎日続けられるか」が重要です。

おすすめの特徴

  • 無香料
  • 刺激が少ない
  • 成分が比較的シンプル
  • 赤ちゃん・敏感肌向け
  • 塗ったときに痛がったりしみたりしない
  • 毎日継続できる価格・使用感

「天然成分100%」「オーガニック」であれば必ず低刺激というわけではありません。天然由来成分でも接触皮膚炎やアレルギーを起こすことがあります。

10.ローション・クリーム・ワセリンの違い

保湿剤にはさまざまな種類があります。

種類 特徴 おすすめの使い方
ローション・乳液 水分が多く、伸びがよい 夏、軽い乾燥、広い範囲
クリーム 水分と油分のバランスがよい 日常的な全身保湿
軟膏 油分が多く保護力が高い 乾燥が強い部位
白色ワセリン 皮膚表面を覆い、水分蒸発を防ぐ 頬・口周り・強い乾燥・刺激からの保護

一般的に、保湿・保護力は軟膏・ワセリン > クリーム > ローションとなります。ただし、最も効果の高い製品でも、ベタつきが嫌で使用しなくなってしまえば意味がありません。季節や皮膚の状態に合わせて使い分けることが大切です。

春・夏

汗をかきやすいため、ローションや軽めのクリームのほうが使いやすいことがあります。

秋・冬

乾燥しやすいため、クリームやワセリンなど油分の多い製品が適しています。

11.ワセリンは赤ちゃんに使っていい?

白色ワセリンは、赤ちゃんのスキンケアでよく使用される皮膚保護剤です。ワセリン自体が皮膚に水分を与えるというより、皮膚表面に膜を作り、皮膚から水分が蒸発するのを防ぐ働きがあります。そのため、

  • 頬のカサカサ
  • 口周りのよだれかぶれ
  • 食事による刺激の予防
  • 乾燥した手足
  • おむつ周囲の皮膚保護

などに使いやすい保湿・保護剤です。ただし、汗を多くかく季節や皮膚のしわ部分に厚く塗ると、蒸れやあせもの原因になることがあります。

12.「セラミド入り保湿剤」のほうがいい?

セラミドは角層に存在する脂質の一つで、皮膚バリアに重要な役割を果たしています。そのためセラミドを配合した保湿剤も数多く販売されています。しかし、現時点では健康な赤ちゃんすべてに特定の成分や特定の商品が明らかに優れているという十分なエビデンスはありません。米国小児科学会のアトピー性皮膚炎に関する最新の臨床報告でも、特定のブランドや保湿剤の剤形が明確に優れているという強いエビデンスはないとされています。セラミド配合の製品を選んでもよいですが、何よりも

  • 刺激がない
  • 無香料
  • 十分な量を使用できる
  • 毎日続けられる

ことを優先しましょう。

13.ベビーオイルやオリーブオイルでもいい?

「天然のオイルだから赤ちゃんの肌にやさしい」とは限りません。植物性オイルについては研究によって結果が異なり、すべての種類を一括して推奨することはできません。特にオリーブオイルについては、皮膚バリアへの影響を懸念する研究も報告されています。また、2024年のPreventADALL研究の解析では、生後早期から頻回にオイル浴を行った乳児では、一時的に経皮水分蒸散量(TEWL)が増加したことが報告されています。そのため、赤ちゃんの乾燥肌対策として家庭にある食用オイルを自己判断で皮膚に塗ることは積極的にはおすすめしません。赤ちゃんの保湿には、乳児への使用を想定して作られた無香料・低刺激の保湿剤や白色ワセリンなどのほうが使いやすいでしょう。

14.香料・アロマ・精油入りの製品は?

赤ちゃん、とくに湿疹や乾燥肌がある場合には、香料や精油(エッセンシャルオイル)が含まれていない製品をおすすめします。香りがよいことと皮膚にやさしいことは別です。日本・海外のアトピー性皮膚炎のガイドラインでも、皮膚への刺激や接触アレルギーを避ける目的で、香料などの刺激になり得る成分を避けることがすすめられています。

15.「低刺激」「オーガニック」「無添加」なら安心?

これらは商品選びの参考にはなりますが、医学的に「絶対にアレルギーを起こさない」「すべての赤ちゃんに安全」という意味ではありません。特に「オーガニック」「天然成分」という表示だけで判断しないようにしましょう。初めて使用する製品は、一度に何種類も変更せず、まず狭い範囲に塗って赤みやかゆみが出ないか確認すると安心です。

16.赤ちゃんの保湿でアトピー性皮膚炎を予防できる?

これは近年、とても注目されている研究テーマです。皮膚バリアが低下すると、アレルゲンなどが皮膚から侵入しやすくなり、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーとの関連につながる可能性が考えられています。そのため、

「生まれてすぐから保湿剤を塗れば、アトピー性皮膚炎を予防できるのではないか?」

という研究が数多く行われてきました。

これまでの大規模研究

BEEP試験では、アトピー性皮膚炎のリスクが高い新生児約1,400人を対象に、生後早期から毎日保湿剤を使用しました。しかし2歳時点の湿疹は、保湿群23%、通常ケア群25%で、統計学的に明らかな差はありませんでした。このような研究結果を受け、2025年の米国小児科学会の臨床報告では、健康な乳児すべてにアトピー性皮膚炎予防だけを目的として毎日保湿剤を塗ることを一律に推奨するだけのエビデンスはない、とされています。

一方、2025年には新しい研究結果も

2025年にJAMA Dermatologyに発表された1,247組の乳児と保護者を対象としたランダム化比較試験では、生後9週までに毎日の全身保湿を始めたグループで、2歳までのアトピー性皮膚炎の累積発症率が低下しました。

  • 毎日保湿したグループ:36.1%
  • 保湿を行わないグループ:43.0%

相対リスクは0.84で、一定の予防効果が示されています。つまり現在のエビデンスは完全には一致していません。

現在の考え方

保湿は乾燥肌やアトピー性皮膚炎のスキンケアとして非常に重要です。しかし、健康な赤ちゃん全員に保湿剤を毎日塗れば「アトピー性皮膚炎を確実に予防できる」とまでは、現時点では言えません。今後さらに研究が進むことで、どの赤ちゃんに、どの保湿剤を、いつから、どのくらい使用すると予防効果が高いのかが明らかになる可能性があります。

17.食物アレルギー予防のためにも保湿したほうがいい?

近年は、食物アレルギーと皮膚バリアの関係も注目されています。湿疹によって皮膚バリアが壊れると、環境中の食物由来タンパク質が皮膚から侵入して感作につながるという「経皮感作」の考え方があります。特に強い湿疹がある乳児では、食物アレルギーのリスクが高いことが知られています。ただし、保湿剤を塗るだけで食物アレルギーを予防できることは証明されていません。重要なのは、湿疹を「保湿だけ」で長期間放置しないことです。赤みやかゆみを伴う湿疹が続いている場合には、適切な抗炎症治療が必要なことがあります。

18.保湿しているのに赤みが治らないときは?

ここは非常に重要です。保湿剤は「炎症を治す薬」ではありません。皮膚が赤い、ブツブツしている、ジュクジュクしている、強くかゆがっている場合には、すでに皮膚に炎症が起こっている可能性があります。その場合、保湿剤だけを塗り続けても改善しないことがあります。乳児湿疹やアトピー性皮膚炎では、症状に応じてステロイド外用薬などで炎症をきちんと抑えることが重要です。

19.こんな皮膚症状があれば小児科・皮膚科を受診

次のような症状がある場合は、家庭でのスキンケアだけで様子を見続けず、小児科や皮膚科に相談してください。

  • 赤みやブツブツがなかなか治らない
  • 保湿しても改善しない
  • ジュクジュクしている
  • 黄色いかさぶたができる
  • 膿が出る
  • 急に湿疹が広がった
  • 強くかゆがる
  • かゆみで眠れない
  • 皮膚を掻き壊して血が出る
  • 目の周りが強く腫れている
  • 発熱を伴う

黄色いかさぶたや膿、急激な悪化は、とびひ(伝染性膿痂疹)などの細菌感染を合併していることもあります。

20.赤ちゃんのスキンケアで避けたいNG習慣

避けたいこと 理由
熱いお湯で長時間入浴する 皮膚の乾燥を悪化させることがある
タオルやスポンジでゴシゴシ洗う 皮膚バリアを傷つける
1日に何度も石けんで全身を洗う 必要な皮脂まで落としてしまう
香料の強い製品を使用する 刺激・接触皮膚炎の原因になることがある
精油・アロマを直接使用する 刺激やアレルギーの可能性がある
家庭にある食用油を塗る 乳児のスキンケアとして安全性・有効性が確立していない
湿疹を保湿だけで長期間様子を見る 炎症には治療が必要なことがある

21.赤ちゃんのスキンケア|よくある質問

Q.赤ちゃんは毎日保湿したほうがいいですか?

乾燥している赤ちゃんでは毎日の保湿をおすすめします。一方、皮膚が十分しっとりしている健康な赤ちゃん全員に毎日保湿剤が必須とまでは言えません。季節や皮膚の状態を見ながら調整しましょう。

Q.保湿剤は1日何回?

乾燥が軽ければ入浴後の1日1回、乾燥が強ければ朝と入浴後の1日2回が目安です。アトピー性皮膚炎などでは1日2回以上使用する場合もあります。

Q.お風呂から何分以内に塗るべき?

入浴後できるだけ早めに塗ると習慣化しやすいですが、「必ず3分以内」でなければ効果がなくなるわけではありません。着替えまでの流れで無理なく保湿してください。

Q.ワセリンとローションはどちらがおすすめ?

軽い乾燥や夏場ならローション、乾燥が強い場合や冬場はクリーム・ワセリンが使いやすいでしょう。頬や口周りの保護にはワセリンが適しています。

Q.夏も保湿したほうがいい?

夏でもエアコンや汗、シャワーなどによって皮膚が乾燥する赤ちゃんはいます。乾燥している場合は保湿を続けましょう。ベタつきが気になる場合はローションや軽いクリームに変更する方法があります。

Q.大人用の保湿剤を赤ちゃんに使ってもいい?

成分によっては使用できますが、香料・アルコール・刺激性成分を含む製品もあります。赤ちゃんには無香料・低刺激で乳幼児への使用が想定されている製品のほうが安心です。

Q.保湿剤を塗るとニキビやあせもが増えませんか?

油分の多い保湿剤を汗のたまりやすい部分に厚く塗ると、蒸れてあせもが悪化することがあります。夏は量や剤形を調整しましょう。

22.まとめ|赤ちゃんのスキンケアは「やさしく洗って、必要な分だけしっかり保湿」

赤ちゃんの皮膚は大人より薄く、外部からの刺激や乾燥の影響を受けやすいため、日頃のスキンケアが大切です。ただし、「毎日何度も洗う」「高価な保湿剤を何種類も使う」といった特別なケアが必要なわけではありません。基本となるのは、

  • ぬるめのお湯で短時間に入浴する
  • 低刺激の洗浄剤を使用する
  • 皮膚をこすらない
  • 乾燥している場合は入浴後を中心に保湿する
  • 無香料・低刺激の保湿剤を選ぶ
  • 乾燥が強ければ1日2回程度保湿する

ことです。保湿剤は、皮膚がしっとりする程度に十分な量を使用しましょう。一方で、赤みやブツブツ、ジュクジュク、かゆみが続く場合は「単なる乾燥」ではなく、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎などの炎症が起きている可能性があります。保湿だけでなかなか改善しない場合は、小児科や皮膚科に相談してください。


参考文献

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたものです。皮膚症状の診断や治療については、実際に診察した医師の判断が優先されます。

この記事について

この記事は、公的機関・診療ガイドライン・医学論文などを参考に作成しています。

本記事は一般的な医療情報であり、個別の診断や治療を代替するものではありません。 気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

執筆者:小林 知貴
所属:いしうちファミリークリニック 院長
資格:医学博士/家庭医療専門医/総合診療専門医/総合内科専門医

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