子どものASD(自閉スペクトラム症)とは?発達障害の特徴・原因・診断・相談の目安を解説

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こどもの症状

「名前を呼んでも振り向かないことがある」「言葉がなかなか増えない」「同じ遊びを繰り返す」「集団生活が苦手」――。

子どもの発達を見ていると、「もしかして発達障害なのでは?」「ASD(自閉スペクトラム症)ではないか?」と心配になることがあります。

ASD(Autism Spectrum Disorder:自閉スペクトラム症)は、脳の発達や情報処理の仕方の違いに関連する神経発達症(発達障害)の一つです。

ただし、子どもの発達には大きな個人差があります。「目が合いにくい」「言葉が遅い」「こだわりがある」といった特徴が一つあるだけで、ASDと診断されるわけではありません。

この記事では、ASDとはどのようなものなのか、何歳ごろから特徴がみられるのか、原因、診断、ADHDや単なる言葉の遅れとの違い、療育や治療、家庭でできる対応、相談するタイミングまで、現在のエビデンスをもとにわかりやすく解説します。

1.ASD(自閉スペクトラム症)とは?

ASD(自閉スペクトラム症)は、発達早期からみられる神経発達症の一つです。

現在の診断では、大きく分けて次の2つの領域の特徴を評価します。

  • 社会的コミュニケーションや対人関係の特徴
  • 限定された興味、こだわり、反復的な行動、感覚の特徴

たとえば、「人と関わることが全くできない」という意味ではありません。

よく話す子どももいれば、言葉の発達がゆっくりな子どももいます。知的発達にも大きな幅があり、知的障害を伴う場合もあれば、平均以上の知的能力を持つ場合もあります。

このように特徴の現れ方が一人ひとり大きく異なるため、「連続体」を意味するスペクトラムという言葉が使われています。

大切なポイント
ASDは「性格が悪い」「わがまま」「親のしつけが悪い」といったものではありません。脳の発達や情報処理の特性に関係するものであり、育て方が原因でASDになるわけではありません。

2.「発達障害」とASDは同じ?

「発達障害」と「ASD」は同じ意味ではありません。発達障害はより広い概念で、代表的なものとして次のような神経発達症があります。

種類 主な特徴
ASD(自閉スペクトラム症) 社会的コミュニケーション、対人関係、こだわり、反復行動、感覚などの特徴
ADHD(注意欠如・多動症) 不注意、多動性、衝動性など
SLD/LD(限局性学習症) 読む、書く、計算するなど特定の学習領域の困難
発達性協調運動症 体の動かし方や手先の操作などが年齢に比べて不器用
言語症など 言葉の理解や表出など特定の言語能力に困難がみられる

また、これらはきれいに分かれるとは限りません。ASDとADHDを両方認める子どもや、ASDと学習症、言語発達の遅れなどを併せ持つ子どももいます。

3.ASDの子どもにみられやすい特徴

ASDの特徴は大きく「社会的コミュニケーション」と「こだわり・反復行動・感覚」の2つの側面から考えると理解しやすくなります。

社会的コミュニケーション・対人関係の特徴

  • 名前を呼んでも反応しにくい
  • 目が合いにくい、または視線の使い方が独特
  • 指さしが少ない
  • 興味のあるものを親に見せに来ることが少ない
  • 相手と興味や楽しさを共有することが苦手
  • 一人遊びを好む
  • 同年代の子どもとの遊び方が分からない
  • 会話が一方的になりやすい
  • 相手の表情や気持ちを読み取ることが難しい
  • 場面に応じた言葉や振る舞いの調整が苦手

こだわり・反復行動の特徴

  • おもちゃを一列に並べる
  • 同じ遊びを何度も繰り返す
  • 手をひらひらさせる、体を揺らすなどの反復的な動き
  • 同じ道順や同じ手順を強く好む
  • 予定の変更に強い不安や混乱がみられる
  • 特定の分野に非常に強い興味を持つ
  • 特定の物の一部分に強く注目する

感覚の特徴

ASDでは感覚の受け取り方に特徴がみられることもあります。

  • 掃除機やドライヤーなど特定の音を極端に嫌がる
  • 洋服のタグや特定の素材を嫌がる
  • 特定の食感・味・色の食べ物しか食べない
  • 光をまぶしがる
  • においに非常に敏感
  • 痛みに鈍感、あるいは非常に敏感

ただし、これらの特徴はASDのない子どもにもみられることがあります。一つの特徴だけでASDと判断することはできません。複数の特徴がどの程度持続し、家庭や保育園・幼稚園・学校などの日常生活にどの程度影響しているかが重要です。

4.ASDは何歳から分かる?

ASDの特徴は発達の早い時期から現れることがあります。米国小児科学会(AAP)やCDCでは、ASDは18か月ごろから専門家によって診断できる場合があり、2歳ごろの専門的診断は比較的信頼性が高いとされています。一方、言葉の発達が良好だったり、知的発達の遅れがなかったりする場合には、保育園・幼稚園や小学校など集団生活が始まってから特徴が目立つこともあります。

0~1歳ごろ

乳児期だけでASDを判断することは困難ですが、次のような特徴が後から振り返って気づかれることがあります。

  • 人の顔を見ることが少ない
  • 名前を呼んでも反応が乏しい
  • あやしても反応が少ない
  • 人より物への興味が強い
  • 身振りやジェスチャーが少ない

1~2歳ごろ

1歳を過ぎると、社会的コミュニケーションの特徴が少しずつ分かりやすくなってきます。

  • 指さしをしない、または少ない
  • 親が指さした方向を見ない
  • 「見て!」というように物を見せに来ることが少ない
  • 言葉がなかなか増えない
  • 同じ動きや遊びを繰り返す
  • 音や触覚などへの強いこだわりがある

特に、自分が興味を持ったものを相手と共有しようとする「共同注意」の発達は、ASDを考えるうえで重要なポイントの一つです。

2~3歳ごろ

  • 言葉が少ない
  • オウム返しが多い
  • 会話のやり取りが続きにくい
  • ごっこ遊びが少ない
  • 他の子どもへの関心が少ない
  • 予定変更で強く泣いたり怒ったりする
  • 興味が特定の物や遊びに偏る

幼稚園・保育園~小学生

知的発達や言葉に大きな遅れがない場合、集団生活の中で初めて困りごとが明確になることがあります。

  • 集団指示が入りにくい
  • 友達との距離感が分かりにくい
  • 遊びのルール変更に対応しにくい
  • 自分の好きな話を一方的に続ける
  • 冗談や皮肉、曖昧な表現が理解しにくい
  • 時間割や予定変更で強く不安になる
  • 音や人混みで非常に疲れる
  • 学校では頑張っていても、帰宅すると強く疲れたり癇癪が起きたりする

5.こんな場合は一度相談を

発達には個人差があるため、「○歳で○○ができない=ASD」というわけではありません。ただし、以下のような場合は「様子をみるだけ」にせず、一度かかりつけ医や乳幼児健診などで相談してよいでしょう。

  • 名前を呼んでも反応が非常に少ない
  • 1歳を過ぎても身振りやジェスチャーが非常に少ない
  • 1歳半ごろになっても興味のあるものを指さして共有しようとしない
  • 言葉の発達が大きく遅れている
  • 人とのやり取りが極端に少ない
  • こだわりや感覚過敏によって日常生活に大きな支障がある
  • 保育園・幼稚園から発達について指摘された
  • これまでできていた言葉やコミュニケーション能力が失われた

「できていたことができなくなった」場合は特に注意
これまで使えていた言葉が急に減った、反応が明らかに乏しくなったなど、発達の「退行」がみられる場合は、ASD以外の疾患を含めた評価が必要になることがあります。早めに医療機関へ相談してください。

6.ASDはどのくらい多い?

ASDの報告頻度は、国、地域、年齢、調査方法、診断へのアクセスなどによって大きく異なります。WHOは、2021年の世界全体の推計として約127人に1人が自閉症であるとしています。一方、米国CDCの2022年の調査では、調査対象となった16地域の8歳児で約31人に1人(3.2%)がASDとして把握されていました。ただし、この数字は米国の特定地域を対象とした調査であり、「日本の子どもの31人に1人がASD」という意味ではありません。診断件数が増えている背景には、ASDそのものの要因だけでなく、社会的な認知の向上、診断基準の変化、早期スクリーニング、医療・教育現場での発見率向上など複数の要因が関係していると考えられています。

7.ASDの原因は?親の育て方が原因?

親の育て方やしつけがASDの原因になるわけではありません。

ASDは一つの原因で起こる疾患ではなく、脳の発達に関係するさまざまな遺伝的要因と環境要因が複雑に関係する多因子性の神経発達症と考えられています。

遺伝的要因

ASDには遺伝的な要因が強く関係することが分かっていますが、「自閉症になる遺伝子」が一つだけ存在するわけではありません。多数の遺伝子の組み合わせや、まれな遺伝子・染色体の変化など、さまざまな要因が関係すると考えられています。

妊娠・出生に関連する要因

研究では、早産、低出生体重、妊娠中の一部の薬剤への曝露、両親の年齢など、ASDとの関連が報告されている要因があります。ただし、これらはあくまで「発症確率との関連」であり、特定の出来事だけでASDが生じるという意味ではありません。

ワクチンがASDの原因になる?

現在の質の高い科学的エビデンスでは、ワクチンがASDを引き起こすという因果関係は支持されていません。WHOは2025年に、2010~2025年に発表された研究をあらためてレビューし、ワクチンやチメロサールとASDとの因果関係を支持する証拠はないと結論づけています。

8.ASDの診断はどうする?

ASDは、血液検査やMRIなど一つの検査だけで診断できるものではありません。診断では主に、

  • これまでの発達の経過
  • 家族からの聞き取り
  • 本人の行動観察
  • 社会的コミュニケーション
  • こだわり・反復行動
  • 言語発達
  • 認知・知的発達
  • 日常生活能力
  • 家庭・園・学校での様子

などを総合的に評価します。必要に応じて発達検査、知能検査、言語評価、ASDに関する標準化された評価尺度などが使用されます。

M-CHAT-R/Fとは?

乳幼児のASDスクリーニングとして世界的に広く使われているものの一つがM-CHAT-R/Fです。主に16~30か月の幼児を対象とした保護者回答式のスクリーニングツールです。ただし、M-CHAT-R/Fで陽性になったからといってASDと診断されるわけではありません。スクリーニングは「詳しい評価が必要な子どもを見つけるためのもの」であり、診断そのものではありません。AAPでは一般的な発達スクリーニングに加え、18か月と24か月でASDに特化したスクリーニングを行うことを推奨しています。

9.ASDと言葉の遅れはどう違う?

「言葉が遅い=ASD」ではありません。ASD以外にも、単純な言語発達の遅れ、聴力の問題、知的発達の遅れ、発達性言語症など、言葉が遅くなる原因はさまざまです。

言葉の発達がゆっくりな子 ASDでみられることがある特徴
目線 比較的よく合う 視線の使い方に特徴があることがある
指さし 言葉がなくても指さしで伝えようとする 指さしや共有のジェスチャーが少ないことがある
人への興味 人との関わりを求めることが多い 人との興味の共有が少ないことがある
コミュニケーション 身振りなどで補おうとする 言葉以外のコミュニケーションにも特徴がみられることがある
こだわり 必ずしも目立たない 強いこだわりや反復行動を伴うことがある

ただし、この表だけでASDかどうかを判断することはできません。

10.ASDとADHDの違いは?

ASDとADHDはどちらも神経発達症ですが、中心となる特徴が異なります。

ASD ADHD
中心となる特徴 社会的コミュニケーション、対人関係、こだわり、反復行動など 不注意、多動性、衝動性
予定変更 強い苦手さがみられることがある 必ずしも中心的特徴ではない
会話 一方的、相手の意図を読み取りにくいなど 話を遮る、待てない、話を聞き続けにくいなど
集中 特定の興味には非常に集中することがある 注意がそれやすい、持続しにくいことがある

重要なのは、ASDとADHDは併存することがあるという点です。「どちらか一方」と決めつけるのではなく、その子にどのような特性があり、何に困っているのかを考えることが大切です。

11.ASDに一緒にみられやすい症状・疾患

ASDの子どもでは、ASD以外の困りごとが併存することがあります。

  • ADHD
  • 知的発達症
  • 言語発達の遅れ
  • 学習症
  • 不安症
  • 睡眠障害
  • 偏食・摂食の問題
  • 便秘などの消化器症状
  • てんかん

「ASDだから仕方がない」とすべてをASDに結びつけず、治療できる身体疾患や併存症がないか確認することも大切です。

12.ASDは治る?治療や療育は?

ASDは感染症のように薬で「治してなくす」ものではありません。

一方で、適切な環境調整や発達支援によって、コミュニケーション、生活能力、社会参加などが改善する可能性があります。

WHOも、個々のニーズに応じたエビデンスに基づく心理社会的支援が、コミュニケーションや社会的スキル、本人と家族のQOL向上につながるとしています。

療育・発達支援

子どもの年齢や特性に応じて、

  • 発達を促す遊び
  • コミュニケーション支援
  • 言語聴覚療法
  • 作業療法
  • 行動面への支援
  • 保護者への支援・ペアレントトレーニング
  • 保育園・幼稚園・学校での環境調整

などが組み合わされます。

2023年の大規模な系統的レビュー・メタ解析では、発達的介入や自然な生活場面を利用した発達・行動的介入などにより、社会的コミュニケーションを中心とした一部の能力が改善する可能性が示されています。

また、2024年のメタ解析では、保護者が遊びの中で関わる介入によって、就学前の子どもの社会的コミュニケーションや言語能力が改善する可能性が報告されています。

ただし、どの方法がすべての子どもに最適というわけではありません。

子どもの苦手な部分だけを見るのではなく、得意なこと、好きなこと、家庭環境、本人の負担なども考慮して支援を組み立てることが重要です。

13.ASDに薬はある?

ASDの社会的コミュニケーションやこだわりそのものを治す薬はありません。

一方で、日常生活に大きな影響を与えている症状や併存症に対して薬を使用することがあります。

たとえば、

  • 強い易刺激性や攻撃性
  • ADHD症状
  • 強い不安
  • 睡眠の問題

などです。

日本では小児期のASDに伴う強い易刺激性に対し、条件を満たした場合に薬が使用されることがあります。ただし、副作用もあるため、薬物療法が必要かどうかは症状の程度や環境要因を評価したうえで専門医と慎重に判断します。

14.家庭でできるASDの子どもへの関わり方

① 曖昧な表現を減らす

「ちゃんとして」「いい感じに片付けて」などの曖昧な表現は理解しにくい場合があります。「青い箱にブロックを入れよう」など、具体的に伝えてみましょう。

② 一度にたくさん指示しない

「着替えて、歯を磨いて、バッグを持ってきて」と一度に伝えるより、一つずつ短く伝えたほうが理解しやすい場合があります。

③ 視覚的に伝える

言葉だけより、写真、絵、文字、予定表などを使うことで理解しやすくなる子どももいます。

④ 予定変更は事前に知らせる

見通しが立たないことに強い不安を感じる子どもでは、「今日はいつもと違うよ」「○時になったら出発するよ」とあらかじめ伝えておくことが役立ちます。

⑤ 感覚過敏を無理に我慢させない

「みんな平気だから大丈夫」と我慢させるのではなく、音を避ける、服の素材を変える、人混みから休憩できる場所へ移動するなど環境を調整します。

⑥ 得意なことにも注目する

ASDの特性は「できないこと」の一覧ではありません。特定の分野への深い興味、記憶力、集中力、規則性への強さなどが本人の強みになることもあります。困難を減らすことと同時に、本人の得意なことを生活や学習に生かす視点も大切です。

15.ASDかもしれないと思ったら、どこに相談する?

「ASDかどうか分からないけれど心配」という段階で相談して問題ありません。子どもの場合、主な相談先として次のような場所があります。

  • かかりつけの小児科・家庭医
  • 乳幼児健診
  • 市区町村の保健センター
  • 子育て支援窓口
  • 児童発達支援センター
  • 発達障害者支援センター
  • 小児神経科
  • 児童精神科
  • 発達外来
  • 保育園・幼稚園・学校の先生やスクールカウンセラー

国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害者支援センターは全国に設置されており、診断を受けていない段階でも、発達障害の可能性について本人や家族が相談できます。専門医療機関は地域によって待機期間が長い場合があります。そのため、最初から「専門医を予約すること」だけを目標にせず、まずはかかりつけ医、乳幼児健診、自治体の保健師など身近な窓口へ相談し、必要な支援につなげてもらう方法もあります。

16.診断がつくまで療育を待つ必要はある?

必ずしも確定診断がつくまで支援を待つ必要はありません。

発達の遅れやコミュニケーションの困難などがあり、子どもや家族が困っているのであれば、その時点で必要な発達支援や環境調整を検討できます。

「ASDかどうか」だけに注目するのではなく、

  • 何が得意なのか
  • 何が苦手なのか
  • 本人が何に困っているのか
  • 家族が何に困っているのか

を整理し、必要な支援につなげることが重要です。

17.よくある質問

Q.目が合わないとASDですか?

いいえ。目が合いにくいことはASDでみられる特徴の一つですが、それだけでASDとは診断できません。人との関わり方、指さし、言葉、共同注意、こだわりなどを含めて総合的に評価します。

Q.言葉が遅いとASDですか?

言葉の遅れだけでASDとは判断できません。言語発達の個人差、発達性言語症、聴力の問題、知的発達など、さまざまな可能性があります。

Q.よくしゃべる子でもASDになることがありますか?

あります。ASDは「言葉を話せるか」だけで決まるものではありません。よく話していても、会話が一方的、相手の意図を読み取りにくい、対人関係やこだわりによる困りごとがある場合があります。

Q.育て方や愛情不足が原因ですか?

違います。ASDは親の育て方や愛情不足によって起こるものではありません。

Q.スマホやYouTubeを見せたことが原因ですか?

現在の医学的知見では、スマートフォンや動画視聴がASDそのものを引き起こす原因だとは証明されていません。ただし、長時間のスクリーン使用によって親子の会話、遊び、運動、睡眠などの時間が減る可能性はあるため、ASDの有無にかかわらず年齢に応じた使用方法を考えることは大切です。

Q.ASDは大人になると治りますか?

ASDの特性そのものは成長後も続くことがありますが、成長や経験、環境調整、適切な支援によって困りごとの程度は大きく変化します。本人に合った環境の中では、特性を強みとして生かせることもあります。

18.まとめ|「ASDかどうか」だけでなく、子どもの困りごとを見ることが大切

ASD(自閉スペクトラム症)は、社会的コミュニケーションや対人関係、こだわり、反復行動、感覚などに特徴がみられる神経発達症の一つです。ASDの特徴は幼児期からみられることがありますが、その現れ方には非常に大きな個人差があります。

「言葉が遅い」「目が合いにくい」「こだわりがある」といった一つの特徴だけで、ASDと判断することはできません。

一方で、発達について気になることがあるにもかかわらず、「もう少し大きくなれば大丈夫だろう」と長期間待ち続ける必要もありません。早い段階で相談することで、ASDかどうかにかかわらず、その子に合った関わり方や発達支援を考えることができます。

大切なのは診断名だけではなく、「この子は何が得意なのか」「どこで困っているのか」「どうすれば生活しやすくなるのか」を見ることです。

名前への反応、指さし、言葉の発達、友達との関わり、強いこだわりなどが気になる場合には、まずはかかりつけの小児科・家庭医、乳幼児健診、市区町村の保健センターなどへ相談してみましょう。


参考文献・参考サイト

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。個々の子どもの発達や診断については、かかりつけ医や発達を専門とする医療機関、自治体の相談窓口などへご相談ください。

この記事について

この記事は、公的機関・診療ガイドライン・医学論文などを参考に作成しています。

本記事は一般的な医療情報であり、個別の診断や治療を代替するものではありません。 気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

執筆者:小林 知貴
所属:いしうちファミリークリニック 院長
資格:医学博士/家庭医療専門医/総合診療専門医/総合内科専門医

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